標識抗原抗体反応の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
酵素免疫測定法では、標識として酵素が用いられ、基質との反応で生じる物質を検出します。アルカリホスファターゼ(ALP)はその代表的な酵素標識の一つであり、他にも西洋わさびペルオキシダーゼ(HRP)がよく用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 蛍光抗体法で用いられる標識は主にフルオレセインイソチオシアネート(FITC)などの蛍光物質です。ルテニウムは電気化学発光免疫測定法で用いられます。正しくは:蛍光抗体法 — フルオレセインイソチオシアネート(FITC)選びやすい理由:様々な免疫測定法と標識の組み合わせがあるため、知識があやふやだと迷いやすいです。混同注意:蛍光標識と電気化学発光標識の区別、また各測定法の原理。
- 2. 正解。酵素免疫測定法(EIA/ELISA)では、抗体や抗原に酵素を結合させ、基質との反応による発色や発光を測定します。アルカリホスファターゼは、HRP(西洋わさびペルオキシダーゼ)と並んで代表的な標識酵素として広く用いられています。選びやすい理由:これは多くの教科書で基本として記載されており、比較的判断しやすい選択肢です。
- 3. 化学発光免疫測定法では、アクリジニウムエステルやイソルミノール誘導体などが標識として用いられ、化学反応によって直接発光を生成します。ルシフェラーゼは生物発光免疫測定法で用いられる酵素です。正しくは:化学発光免疫測定法 — アクリジニウムエステル選びやすい理由:「発光」というキーワードが共通しているため、混同しやすいです。混同注意:化学発光免疫測定法と生物発光免疫測定法の標識物質の違い。
- 4. 生物発光免疫測定法では、ルシフェラーゼなどの生物由来の酵素が標識として用いられ、ATPなどの基質と反応して発光します。フルオレセインイソチオシアネート(FITC)は蛍光抗体法で用いられる蛍光色素です。正しくは:生物発光免疫測定法 — ルシフェラーゼ選びやすい理由:FITCは非常に有名な標識物質なので、他の測定法と誤って結びつけてしまう可能性があります。混同注意:生物発光と蛍光の違い、およびそれぞれの代表的な標識物質。
- 5. 電気化学発光免疫測定法では、ルテニウム錯体などが標識として用いられ、電極反応によって励起され発光します。金コロイドは主にイムノクロマト法(迅速診断キットなど)で目視可能な標識として利用されます。正しくは:電気化学発光免疫測定法 — ルテニウム選びやすい理由:金コロイドも広く使われる標識の一つですが、電気化学発光免疫測定法とは異なります。混同注意:電気化学発光とその他の測定法(特にイムノクロマト法)で用いられる標識の区別。
国試ポイント
免疫測定法は、標識の種類によってその検出原理が大きく異なります。国家試験では、主要な免疫測定法(蛍光抗体法、酵素免疫測定法、化学発光免疫測定法、生物発光免疫測定法、電気化学発光免疫測定法など)と、それに用いられる代表的な標識物質の組み合わせを正確に理解しているかが問われます。特に、類似した名称や原理を持つ測定法間での標識の混同に注意が必要です。
混同注意
各測定法の「発光」「蛍光」「酵素」などのキーワードから連想される標識が多数存在するため、それぞれの具体的な物質名と測定法の組み合わせを混同しやすい。特に、ルテニウムとルシフェラーゼ、FITCとアクリジニウムエステル、金コロイドと酵素標識の区別が重要。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、まず各選択肢の『測定法』と『標識物質』の対応関係が正しいかを確認します。特に、紛らわしい名称の標識(例: ルテニウムとルシフェラーゼ)や、複数の測定法で用いられることがあるが代表的なものではない標識に注意して判断します。
関連知識
各免疫測定法の原理、検出方法、感度、主な用途。特に、直接法、間接法、サンドイッチ法、競合法などの測定プロトコルと、それらの標識の適用についても理解を深めることが重要です。