寄生虫と中間宿主の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
宮崎肺吸虫は、第一中間宿主としてマメタニシ、第二中間宿主としてサワガニなどの淡水産カニ類を持つ。ヒトは、この第二中間宿主であるサワガニなどを生食することで感染し、肺に寄生する。この問題の選択肢の中で、唯一正しい寄生虫と中間宿主の組み合わせである。
選択肢ごとの解説
- 1. 肝吸虫の第二中間宿主はコイ科の淡水魚であり、イカではない。正しくは:肝吸虫の第二中間宿主はコイ科の淡水魚です。選びやすい理由:海産魚介類を食べることで感染する寄生虫は多数存在するため、イカもその一つではないかと誤解しやすい。混同注意:横川吸虫(第二中間宿主がアユ、カマツカなど)や、広東住血線虫(中間宿主がアフリカマイマイ、ナメクジなど)など、魚介類や軟体動物が中間宿主となる他の寄生虫と混同されることがあります。
- 2. 単包条虫の終宿主はイヌなどの犬科動物であり、イヌは中間宿主ではない。中間宿主はヒツジ、ウシ、ヒトなどである。正しくは:単包条虫の中間宿主はヒツジ、ウシ、ヒトなどです(イヌは終宿主)。選びやすい理由:イヌが単包条虫と関連が深いことは事実であるため、終宿主と中間宿主の区別があいまいだと選びやすい。混同注意:終宿主と中間宿主の役割が混同されやすい。また、多包条虫(終宿主キツネ、イヌ、中間宿主ネズミ、ヒト)とも混同されることがあります。
- 3. 正解。宮崎肺吸虫の第二中間宿主はサワガニである。ヒトはサワガニを生食することで感染する。
- 4. 日本住血吸虫の第一中間宿主はミヤイリガイ(巻貝)であり、サケは中間宿主ではない。日本住血吸虫に第二中間宿主は存在しない。正しくは:日本住血吸虫の第一中間宿主はミヤイリガイです。選びやすい理由:住血吸虫の仲間であり、魚介類が関係する寄生虫と誤解しやすい。混同注意:肝吸虫や横川吸虫など、魚を第二中間宿主とする他の吸虫類と混同されやすい。
- 5. 日本海裂頭条虫の第二中間宿主はサケ・マスなどの淡水魚や回遊魚であり、ブタではない。ブタは有鉤条虫の中間宿主である。正しくは:日本海裂頭条虫の第二中間宿主はサケ・マスです(または、ブタは有鉤条虫の中間宿主です)。選びやすい理由:条虫の中間宿主としてブタが関連する種(例: 有鉤条虫)があるため、混同しやすい。混同注意:有鉤条虫(中間宿主ブタ)、無鉤条虫(中間宿主ウシ)など、他の条虫の中間宿主と混同されやすい。
国試ポイント
寄生虫の生活環における各宿主(中間宿主、終宿主、待機宿主など)の役割を正確に理解しているかが問われる。特に、主要な人獣共通感染症の原因寄生虫については、宿主の種類と感染経路を覚えることが重要である。
混同注意
各寄生虫の第一中間宿主、第二中間宿主、終宿主の区別や、似たような名前の寄生虫(例: 肝吸虫と横川吸虫、単包条虫と多包条虫)の宿主を混同しやすい。また、淡水魚、海産魚、甲殻類、巻貝、哺乳類などの宿主動物が多数登場するため、それぞれの寄生虫と正確に対応させる知識が求められる。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、他の主要な寄生虫(特に吸虫類と条虫類)の第一中間宿主、第二中間宿主、終宿主、および感染経路を正確に判断できるかを確認することが重要である。
関連知識
吸虫類、条虫類、線虫類などの主要な寄生虫における生活環の全体像、特に感染源と感染経路を理解しておく必要がある。具体的には、肝吸虫、横川吸虫、日本住血吸虫、宮崎肺吸虫、広節裂頭条虫、日本海裂頭条虫、有鉤条虫、無鉤条虫、単包条虫、多包条虫などの宿主を正確に覚える。