高水準消毒薬はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
高水準消毒薬とは、細菌の芽胞を含む全ての微生物を殺滅できる消毒薬を指します。グルタルアルデヒドは、その強力な殺菌力から医療器具の滅菌・消毒に用いられる高水準消毒薬の代表例です。他の選択肢は中水準または低水準消毒薬に分類され、細菌芽胞に対する効果は不十分です。
選択肢ごとの解説
- 1. ポビドンヨードは中水準消毒薬であり、細菌の芽胞に対する殺菌作用は限定的です。正しくは:ポビドンヨードは皮膚や粘膜の消毒に用いられる中水準消毒薬です。選びやすい理由:幅広い微生物に有効であり、日常的によく使用されるため、強力な消毒薬というイメージがあるかもしれません。混同注意:高水準消毒薬と中水準消毒薬の区別が曖昧な場合に混同しやすいです。
- 2. 消毒用エタノールは中水準消毒薬であり、結核菌や一部のウイルスには有効ですが、細菌芽胞には効果がありません。正しくは:消毒用エタノールは手指消毒や器械の清拭などに用いられる中水準消毒薬です。選びやすい理由:日常的に最も頻繁に使用され、広範囲の微生物に効果があるため、高水準と誤解されやすいです。混同注意:中水準消毒薬と高水準消毒薬の適用範囲の違いを理解していない場合に選びやすいです。
- 3. 正解。グルタルアルデヒドは高水準消毒薬として分類され、細菌芽胞を含むすべての微生物に対して有効であり、医療器具の滅菌・消毒に広く用いられます。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:高水準消毒薬の代表例として覚えるべき薬剤です。混同注意:他の消毒薬と混同することはありませんが、その毒性や使用上の注意点も合わせて理解しておくことが重要です。
- 4. 塩化ベンザルコニウムは低水準消毒薬であり、一般的な細菌には有効ですが、結核菌、ウイルス、真菌、芽胞には効果が期待できません。正しくは:塩化ベンザルコニウムは、一般的な器械や環境表面の消毒に用いられる低水準消毒薬です。選びやすい理由:逆性石けんとして日常的な消毒に広く使われるため、消毒効果が高いと錯覚しがちです。混同注意:消毒薬の分類とそれぞれの有効微生物範囲を理解していない場合に誤って選びやすいです。
- 5. 次亜塩素酸ナトリウムは中水準消毒薬であり、芽胞には強い殺菌効果がありますが、高水準消毒薬の定義には通常含まれません。特に高水準消毒薬の必須条件である芽胞に対する効果は限定的です。正しくは:次亜塩素酸ナトリウムは環境表面や汚染物の消毒に用いられる中水準消毒薬です。選びやすい理由:強力な殺菌作用を持つため、高水準消毒薬と勘違いしやすいです。特に芽胞にも有効であるという点で迷うことがあります。混同注意:高水準消毒薬と中水準消毒薬の境界線があいまいな場合、特に芽胞への効果の程度で混同しやすいです。
国試ポイント
消毒薬の分類(高水準、中水準、低水準)と、それぞれの代表的な薬剤およびその有効微生物範囲を正確に理解しているかが問われる問題です。特に細菌芽胞への効果の有無が重要な判別点となります。
混同注意
次亜塩素酸ナトリウムは芽胞にも効果があるため高水準消毒薬と誤解されがちですが、通常は中水準に分類されます。消毒薬の分類は、厚生労働省のガイドラインなどに従って覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まず各消毒薬がどの水準に分類されるかを正確に判断し、特に細菌芽胞への効果の有無を確認して選択します。
関連知識
高水準消毒薬の例:グルタルアルデヒド、過酢酸、フタラール。中水準消毒薬の例:アルコール、ポビドンヨード、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素。低水準消毒薬の例:塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン。