微好気性菌はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
微好気性菌は、通常の空気中の酸素濃度(約21%)よりも低い酸素濃度(通常2-8%)で最もよく増殖する細菌群を指します。Campylobacter jejuniはこの代表的な細菌であり、消化管内でこのような環境を見つけます。他の選択肢はそれぞれ、偏性嫌気性菌、好気性(カプノ好性)菌、偏性好気性菌、通性嫌気性菌であり、微好気性菌の定義には当てはまりません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。Campylobacter jejuniは、酸素濃度が2%~8%程度の微好気性環境を最もよく生育します。高い酸素濃度では増殖が抑制されます。
- 2. Fusobacterium nucleatumは偏性嫌気性菌です。酸素が存在する環境では増殖できません。正しくは:Fusobacterium nucleatumは偏性嫌気性菌である。選びやすい理由:口腔内の常在菌であるため、環境適応性が高いと誤解されることがあるかもしれませんが、酸素への感受性が高いです。混同注意:微好気性と嫌気性を混同することがあります。
- 3. Neisseria gonorrhoeaeは好気性菌で、二酸化炭素を豊富に含む環境(5% CO2)を好みますが、微好気性菌ではありません。正しくは:Neisseria gonorrhoeaeは好気性菌で、CO2を好む(カプノ好性)菌である。選びやすい理由:CO2を好む性質(カプノ好性)と微好気性を混同しやすいかもしれません。混同注意:カプノ好性菌と微好気性菌を混同することがあります。
- 4. Pseudomonas aeruginosaは、酸素を必要とする偏性好気性菌です。幅広い環境で増殖できますが、微好気性菌ではありません。正しくは:Pseudomonas aeruginosaは偏性好気性菌である。選びやすい理由:院内感染などでよく聞く細菌であり、強い生命力から微好気性という特殊な環境にも適応すると誤解される可能性があります。混同注意:好気性菌と微好気性菌の区別が曖昧な場合、誤って選択しがちです。
- 5. Streptococcus pyogenes(A群溶連菌)は通性嫌気性菌です。酸素があってもなくても増殖できますが、微好気性菌とは分類されません。正しくは:Streptococcus pyogenesは通性嫌気性菌である。選びやすい理由:グラム陽性球菌として身近な菌であるため、知っている菌の中から選んでしまう可能性があります。混同注意:通性嫌気性菌と微好気性菌を混同することがあります。
国試ポイント
細菌の酸素要求性に関する基本的な知識、特に代表的な細菌種がどの酸素要求性グループに属するかを問う問題です。微好気性、偏性嫌気性、通性嫌気性、偏性好気性の定義と代表例を正確に理解しているかが重要となります。
混同注意
細菌の酸素要求性は『好気性』、『偏性嫌気性』、『通性嫌気性』、『微好気性』、『カプノ好性』など複数の分類があり、それぞれの特徴と代表菌を混同しやすいです。特に微好気性とカプノ好性、通性嫌気性は間違えやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が問われた場合、各細菌の酸素要求性だけでなく、それぞれの細菌が引き起こす主要な疾患や、関連する培養方法についても確認が必要です。
関連知識
細菌の酸素要求性分類(偏性好気性菌、微好気性菌、通性嫌気性菌、偏性嫌気性菌、カプノ好性菌)、それぞれの培養条件、代表的な菌種とそれが引き起こす疾患。例えば、Clostridium属が偏性嫌気性菌であることや、Neisseria属やHaemophilus属がカプノ好性菌であることなどが挙げられます。