ホルター心電図の誘導部位(別冊No. 3)を別に示す。NASA誘導の陽極はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
NASA誘導はホルター心電図でよく用いられる誘導法の一つです。その電極配置は、陽極(+)を左前腋窩線上の第5~6肋間、基準電極(-)を左鎖骨中央、地極(GND)を右鎖骨中央に配置します。この配置により、標準12誘導のV5誘導に近い波形が得られ、特に心室性不整脈の検出に優れています。
選択肢ごとの解説
- 1. ①はNASA誘導において、通常、地極(GND)として右鎖骨中央部に配置される電極です。正しくは:NASA誘導の陽極は④です。選びやすい理由:電極の位置が似ているため、混乱しやすいかもしれません。しかし、NASA誘導では右鎖骨中央が地極です。混同注意:NASA誘導の地極と陽極の位置
- 2. ②はNASA誘導において、通常、基準電極(-)として左鎖骨中央部に配置される電極です。正しくは:NASA誘導の陽極は④です。選びやすい理由:他の電極と位置が近いですが、NASA誘導の基準電極(-)にあたります。混同注意:NASA誘導の基準電極(-)と陽極の位置
- 3. ③は一般的なホルター心電図の誘導部位としてはあまり用いられません。NASA誘導ではこの位置に特定の電極は配置されません。正しくは:NASA誘導の陽極は④です。選びやすい理由:電極配置に慣れていないと、どこかの誘導と混同する可能性があります。混同注意:一般的なホルター心電図の他の誘導法や、無関係な部位
- 4. 正解。NASA誘導では、陽極(+)は左前腋窩線上の第5~6肋間に配置されます。これは左心室の活動電位を捉えやすく、標準誘導V5に近い位置です。正しくは:この選択肢は正しいです。
- 5. ⑤はNASA誘導において、通常、陽極(+)と基準電極(-)の間、胸骨下部中央に配置される電極です。これは一般的に地極(GND)や、特定の派生誘導で使われることがありますが、NASA誘導の陽極ではありません。正しくは:NASA誘導の陽極は④です。選びやすい理由:胸部中央に近い位置のため、重要な電極と誤解されやすいですが、NASA誘導の陽極ではありません。混同注意:NASA誘導の地極や、他の誘導法の電極位置
国試ポイント
ホルター心電図の代表的な誘導法であるNASA誘導の電極配置(陽極、基準電極、地極のそれぞれ正確な位置)を理解しているか問う問題です。臨床現場での基本的な知識が試されます。
混同注意
NASA誘導以外のホルター心電図誘導(例: CM5誘導、改良胸部誘導など)の電極配置や、標準12誘導の電極位置と混同しやすいです。また、陽極、陰極(基準電極)、地極の役割と配置部位を正確に区別できないと誤答につながります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他のホルター心電図誘導法(例: CM5誘導)の電極配置や、各誘導がどの心臓領域の活動を主に捉えるかについて問われる可能性があります。また、電極の選択や装着における注意点(皮膚の準備、電極の劣化など)も関連知識として重要です。
関連知識
ホルター心電図の目的(不整脈、虚血性心疾患の診断)、記録時間(通常24時間)、解析方法。また、NASA誘導で得られる波形が標準12誘導のどの誘導波形に類似しているか(V5誘導に類似)についても理解が必要です。