医用電気機器のクラス別分類で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
クラスII機器は、二重絶縁または補強絶縁という二重の絶縁手段によって感電から保護されているため、保護接地線は不要です。したがって、保護接地端子がない2Pプラグでの使用が可能です。
選択肢ごとの解説
- 1. クラスI機器の追加保護手段は「保護接地」です。基本絶縁に加え、万一の故障時に感電を防ぐために機器の筐体を保護接地することで安全を確保します。正しくは:クラスI機器の追加保護手段は保護接地である。選びやすい理由:「保護手段」というキーワードから、何らかの絶縁方式が保護に寄与するという点で、知識が不完全な場合に選びやすいです。補強絶縁自体は保護手段の一つですが、クラスIではなくクラスII機器に用いられます。混同注意:クラスII機器の保護手段である「補強絶縁」または「二重絶縁」と混同しています。
- 2. 機器の「クラス分類」(感電保護の程度)と「装着部の分類」(患者への装着の程度や特性)は異なる分類です。クラスIは電源回路の絶縁方式による分類であり、B型装着部は患者との接触部に関する分類であるため、直接的な定義ではありません。正しくは:クラスI機器は、基本絶縁に加えて保護接地により保護される機器である。選びやすい理由:医用電気機器には複数の分類方法があり、B型装着部も重要な概念であるため、関連する用語が並んでいると正しいと誤解しやすいです。混同注意:機器の「クラス分類」(感電保護)と「装着部の分類」(患者との接触方式:B型、BF型、CF型など)を混同しています。
- 3. クラスII機器は、基本絶縁に加えて「二重絶縁」または「補強絶縁」によって感電から保護される設計であるため、保護接地線は不要です。接地なしの2Pプラグが用いられます。正しくは:クラスII機器には保護接地線は不要である。選びやすい理由:保護接地線が感電防止に非常に重要であるという認識から、安全な医療機器には全て必要だと短絡的に判断してしまう可能性があります。混同注意:保護接地線が必要な「クラスI機器」と混同しています。
- 4. 正解。クラスII機器は、二重絶縁または補強絶縁によって感電保護が徹底されているため、保護接地が不要とされています。そのため、保護接地端子を持たない2Pプラグ(非接地型プラグ)で電源に接続して使用することが可能です。
- 5. 内部電源機器とは、バッテリーなど内蔵された電源で動作する機器を指します。しかし、多くの場合、バッテリーの充電や、バッテリー切れ時の使用を目的として、外部電源(ACアダプタなど)に接続できるよう設計されています。完全に外部電源との接続ができないわけではありません。正しくは:内部電源機器は、充電などの目的で外部電源と接続できるものもある。選びやすい理由:「内部電源」という言葉から、外部電源とは全く関係がなく、物理的にも接続が不可能であると誤解しやすいです。混同注意:外部電源専用機器や、AC電源のみで動作する機器と混同している可能性があります。
国試ポイント
医用電気機器の安全に関する分類(クラスI、クラスII、内部電源機器)は国家試験で頻出です。特に、それぞれのクラスの感電保護の仕組み(保護接地、二重絶縁・補強絶縁)、使用される電源プラグの形態(2P、3P)、そして保護接地線の有無について正確な知識が求められます。また、機器のクラス分類と装着部の分類(B型、BF型、CF型)を混同しないように注意が必要です。
混同注意
クラスIとクラスIIの保護手段(保護接地 vs 二重絶縁・補強絶縁)、保護接地線の必要性の有無、および使用するプラグの種類(3P vs 2P)が特に混同されやすい点です。また、感電保護のためのクラス分類と、患者との接触様式による装着部の分類は全く異なる概念であり、混同しないように理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出題される場合、各クラスの感電保護における故障時の対応(例:クラスI機器で基本絶縁が破れた場合どうなるか)、特定の医療機器がどのクラスに分類されるか、あるいは装着部のB、BF、CF型それぞれの具体的な例と許容漏れ電流値、さらには電源の種類(AC電源、DC電源、バッテリー)と絶縁方式の関係などが問われる可能性があります。
関連知識
【医用電気機器の分類】1. クラスI機器: 基本絶縁に加え、保護接地によって感電から保護。3Pプラグを使用。2. クラスII機器: 二重絶縁または補強絶縁によって感電から保護。保護接地は不要。2Pプラグを使用。3. 内部電源機器: 外部電源に接続されず、内部電源(バッテリーなど)で動作する機器。充電などで外部電源に接続可能なものも多い。【装着部の分類】(患者に適用される部分の特性による分類)B型装着部: 患者と直接接続しないか、インピーダンスが高い。BF型装着部: 患者に直接接続するが、心臓直結ではない。CF型装着部: 心臓に直接接続される。