細胞と表面抗原の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
CD33は骨髄系細胞に発現する抗原であり、造血幹細胞の主要なマーカーではありません。造血幹細胞にはCD34が一般的に用いられます。他の選択肢の組み合わせ(巨核球とCD41、単球とCD14、B細胞とCD19、NK細胞とCD56)は、それぞれ適切な細胞と表面抗原の対応を示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。CD33は骨髄系細胞(単球、顆粒球、一部の骨髄芽球など)に発現する抗原であり、造血幹細胞マーカーとしては適切ではありません。造血幹細胞にはCD34がより一般的に認識されています。正しくは:幹細胞:CD34選びやすい理由:CD33は急性骨髄性白血病(AML)の分類などで用いられるため、幹細胞との関連性があるように見えるかもしれませんが、幹細胞そのものを特定する主要なマーカーではありません。混同注意:CD33とCD34の機能的・発現細胞の違い。
- 2. CD41は、血小板と巨核球に特異的に発現する糖タンパク質であり、巨核球のマーカーとして正しい組み合わせです。
- 3. CD14は単球やマクロファージに高発現する受容体であり、単球の主要な表面マーカーとして正しい組み合わせです。
- 4. CD19はB細胞に特異的に発現する膜タンパク質であり、B細胞の同定に広く用いられるマーカーとして正しい組み合わせです。
- 5. CD56はNK細胞に高発現する細胞接着分子であり、NK細胞の主要な表面マーカーとして正しい組み合わせです。
国試ポイント
本問題は、主要な免疫細胞や造血細胞の表面抗原に関する基礎知識を問うものです。各細胞の種類とその特徴的な表面マーカーを正確に覚えているかが重要です。特に、誤っている選択肢を見つける形式であり、一つでも不明な組み合わせがあると正答にたどり着きにくい構造になっています。
混同注意
CD33とCD34、あるいは類似した番号を持つCD抗原(例:CD3、CD4、CD5、CD8など)の発現細胞を混同しやすいです。また、特定の疾患での発現と正常細胞での発現の違いも混同の元となります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、主要な細胞のCDマーカーをより広範囲に把握しているか、特に疾患診断に用いられるマーカーと正常細胞のマーカーの違いを理解しているかが問われるでしょう。また、複数の細胞に発現するマーカー(例:CD45)や、機能的役割を持つマーカー(例:接着分子、受容体)についても注意が必要です。
関連知識
CD分類の基礎知識、各種リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)、骨髄系細胞(単球、顆粒球、巨核球、赤芽球など)、および造血幹細胞の主要な表面マーカー(例:T細胞はCD3/CD4/CD8、B細胞はCD19/CD20、NK細胞はCD56/CD16、造血幹細胞はCD34)。