結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法NIGRAQでサイトカインを産生する細胞はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法(NIGRAQ、T-SPOT.TB、QuantiFERON TB-Goldなど)は、結核菌に感染した際に誘導される細胞性免疫応答を評価する検査です。この検査では、結核菌特異的な抗原(ESAT-6、CFP-10など)を全血に添加し、感作されたヘルパーT細胞(CD4陽性T細胞、特にTh1細胞)が刺激されて産生するインターフェロンγの量を測定します。したがって、サイトカイン(インターフェロンγ)を産生する主要な細胞はヘルパーT細胞です。
選択肢ごとの解説
- 1. 単球は抗原提示細胞として機能しますが、NIGRAQで検出されるインターフェロンγを直接大量に産生する主な細胞ではありません。正しくは:インターフェロンγを産生する主要な細胞ではありません。抗原提示細胞として機能します。選びやすい理由:免疫応答に関わる細胞なので、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:マクロファージや樹状細胞といった他の抗原提示細胞と混同しやすいです。
- 2. B細胞は主に抗体を産生する細胞であり、細胞性免疫応答であるインターフェロンγの産生には直接関与しません。正しくは:インターフェロンγ産生には直接関与しません。主に抗体を産生します。選びやすい理由:体液性免疫の主要細胞であり、免疫応答全体に関わるため選択肢として考えやすいかもしれません。混同注意:細胞性免疫の中心であるT細胞と混同しやすいです。
- 3. マクロファージは貪食作用や抗原提示を行う細胞ですが、NIGRAQで測定されるインターフェロンγを産生する主要な細胞ではありません。正しくは:インターフェロンγを産生する主要な細胞ではありません。貪食や抗原提示を行います。選びやすい理由:免疫応答の初期段階で重要な役割を果たすため、インターフェロンγ産生に関わると思われがちです。混同注意:単球や樹状細胞など、他の抗原提示細胞と混同しやすいです。
- 4. 正解。結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法(NIGRAQ)は、結核菌特異的な抗原に反応してヘルパーT細胞(特にTh1細胞)がインターフェロンγを産生する能力を検出する検査です。ヘルパーT細胞は、細胞性免疫応答において中心的な役割を果たし、インターフェロンγの主要な産生源となります。
- 5. 細胞傷害性T細胞(CTL)は、主に標的細胞を殺傷する役割を持ちますが、NIGRAQで測定されるインターフェロンγの主要な産生源ではありません。ヘルパーT細胞の方が中心的な役割を担います。正しくは:インターフェロンγの主要な産生源ではありません。主に標的細胞の殺傷を行います。選びやすい理由:T細胞の一種であり、細胞性免疫に関わるため正しい選択肢に見えるかもしれません。混同注意:ヘルパーT細胞と混同しやすいです。両者ともT細胞ですが、主な機能と産生するサイトカインの種類や量が異なります。
国試ポイント
インターフェロンγ遊離測定法(IGRA)の検査原理と、主要なサイトカイン産生細胞(ヘルパーT細胞)に関する知識が問われています。結核の診断に関連する検査であり、細胞性免疫応答の中心的な役割を理解しているかが重要です。
混同注意
免疫応答に関わる様々な細胞(単球、マクロファージ、B細胞、細胞傷害性T細胞など)が選択肢に含まれているため、それぞれの細胞の主要な機能と、どのサイトカインを主に産生するかを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法(NIGRAQ)に関する問題が出たら、まず「細胞性免疫応答」がキーワードであることを確認し、その中心を担う細胞(T細胞、特にヘルパーT細胞)がインターフェロンγの主要な産生源であることを念頭に選択肢を検討する。
関連知識
インターフェロンγ遊離測定法の種類(T-SPOT.TB、QuantiFERON TB-Gold)、検出する抗原(ESAT-6、CFP-10)、検査の陽性・陰性判定、偽陽性・偽陰性の要因、結核の診断におけるIGRAの位置づけ、T細胞のサブセット(Th1, Th2, Th17など)とその産生サイトカイン、細胞性免疫と液性免疫の違い。