臨床検査の一次分類とそれに含まれる二次分類の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
臨床検査の分類において、尿・糞便等一般検査は一次分類であり、その検査項目の中には糞便中の寄生虫卵などを検出する寄生虫検査が含まれます。この組み合わせは、臨床検査技師国家試験で問われる基本的な分類知識として正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 細胞性免疫検査は、免疫学的検査の二次分類に含まれます。生化学的検査は主に体液中の成分を測定するものです。正しくは:生化学的検査は、血糖値や肝機能検査など、体液中の化学成分を分析する検査です。細胞性免疫検査は免疫学的検査に分類されます。選びやすい理由:「検査」という共通の言葉があるため、関連があるように見えるかもしれませんが、専門分野が異なります。混同注意:生化学的検査と免疫学的検査の分類を混同している可能性があります。
- 2. 正解。尿・糞便等一般検査は、尿や糞便の物理的・化学的・顕微鏡的分析を行う検査の一次分類であり、寄生虫検査はその一部として、特に糞便中の寄生虫卵などを検出するために行われます。選びやすい理由:この組み合わせは非常に直接的で分かりやすいため、正解を選びやすいでしょう。
- 3. 病原体核酸検査は、病原体の遺伝子を検出する検査であり、微生物学的検査に分類されることもありますが、より広義の「遺伝子検査」や「分子生物学的検査」の一部としても扱われます。ただし、一次分類と二次分類の関係性としては、「微生物学的検査」の中に「細菌学的検査」や「ウイルス学的検査」があり、その中で核酸検査が用いられる形です。選択肢の提示ではやや直接的な二次分類とは言いがたい面があります。正しくは:微生物学的検査は、細菌、ウイルス、真菌などの微生物を検出・同定する検査です。病原体核酸検査は微生物学的検査の一部として行われますが、より一般的な表現としては「遺伝子検査」や「分子生物学的検査」に分類され得ます。しかし、一次分類と二次分類の厳密な対応では、この表現は必ずしも適切ではありません。選びやすい理由:病原体核酸検査は微生物の検出に用いられるため、関連が深いと感じやすいですが、分類の厳密性において課題があります。混同注意:微生物学的検査と分子生物学的検査の範囲を混同している可能性があります。
- 4. 体細胞遺伝子検査は、主に分子生物学的検査や遺伝子検査の一種であり、病理学的検査(組織や細胞の形態学的診断)とは異なる主要な分類に属します。正しくは:病理学的検査は、組織や細胞を顕微鏡で観察し、形態に基づいて診断を下す検査です。体細胞遺伝子検査は、特定の疾患に関連する遺伝子変異などを調べる分子生物学的検査です。選びやすい理由:近年、病理診断と遺伝子検査が統合されるケースがあるため、関連性が深いと誤解しやすいです。混同注意:病理学的検査と遺伝子検査の役割分担を混同している可能性があります。
- 5. 免疫組織化学検査は、組織や細胞内の特定の抗原を抗体を用いて検出する検査であり、主に病理学的検査の一環として行われます。免疫学的検査は、血液や体液中の抗体や抗原などを測定する検査です。正しくは:免疫学的検査は、感染症の診断や自己免疫疾患の評価などで、体液中の免疫関連物質を測定するものです。免疫組織化学検査は、組織標本に抗体を用いて特定の分子を可視化する病理学的検査の一種です。選びやすい理由:「免疫」という言葉が共通しているため、同じ分類に属すると考えやすいですが、検査の対象と手法が異なります。混同注意:免疫学的検査と病理学的検査における免疫反応を利用した手法を混同している可能性があります。
国試ポイント
臨床検査の主要な分類と、それに含まれる具体的な検査項目(二次分類)の関係性を理解しているかが問われています。特に、各検査がどの大きなカテゴリーに属するか、またその定義を正確に覚えていることが重要です。
混同注意
各検査方法が利用する原理(例: 免疫反応)と、その検査が属する主要な分類(例: 免疫学的検査 vs 病理学的検査)を混同しやすいです。また、新しい技術(例: 核酸検査)が複数の分野で応用されるため、分類が曖昧に見えることがあります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が問われた場合、学生は主要な臨床検査の一次分類(例: 生化学的検査、血液学的検査、微生物学的検査、免疫学的検査、病理学的検査、尿・糞便等一般検査など)と、その中に含まれる代表的な二次分類の名称、および各検査の基本的な定義や目的を確認する必要があります。
関連知識
臨床検査標準化分類、各検査の目的と原理、検査材料の種類、各専門分野(生化学、血液、微生物、免疫、病理など)の基本的な内容。