患者調査で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
患者調査の主な目的の一つは、医療施設を利用する患者の傷病状況や受療状況を把握することです。これには、傷病別の入院患者数、外来患者数、そして入院患者の平均在院日数などの情報が含まれます。このデータは、医療資源の配分や医療政策の立案に不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. 患者調査は3年に一度実施されます。正しくは:患者調査は3年に一度実施されます。選びやすい理由:大規模な国の統計調査なので、頻繁に実施されていると誤解されやすいです。混同注意:国民生活基礎調査は毎年実施されるため、それと混同しやすいです。
- 2. 患者調査の対象は医療施設(病院、診療所、歯科診療所)と、そこに継続的に入院・入所している患者です。世帯を対象とするのは国民生活基礎調査です。正しくは:調査の対象は医療施設と入院・入所患者です。選びやすい理由:「患者」という言葉から、家庭で生活する人々をイメージし、世帯調査と関連付けてしまう可能性があります。混同注意:国民生活基礎調査が世帯を対象としているため、混同しやすいです。
- 3. 年齢別の有訴者率(自覚症状を持つ人の割合)が分かるのは国民生活基礎調査です。患者調査は医療施設を受診した患者に関する情報を集計します。正しくは:年齢ごとの医療施設受診率や傷病構造を把握できます。選びやすい理由:患者調査も年齢層別のデータを扱うため、自覚症状に関する情報も含まれると誤解しやすいです。混同注意:国民生活基礎調査が有訴者率を把握するため、混同しやすいです。
- 4. 正解。患者調査では、傷病の種類別に、入院患者の平均在院日数や外来患者の平均受療回数などを調査し、医療の利用状況を把握できます。
- 5. 患者調査は医療施設を受診した患者の状況を把握するものですが、個別の医療費そのものを調査項目には含みません。医療費に関する情報は、医療経済実態調査や国民医療費などの他の統計で扱われます。正しくは:医療費に関する情報は、他の医療統計で調査されます。選びやすい理由:「患者」の「調査」であるため、医療費と関連が深いと錯覚しやすいです。医療費は医療の重要な側面なので、含まれていそうだと感じやすいです。混同注意:国民医療費統計や医療経済実態調査と混同しやすいです。
国試ポイント
医療に関する主要な統計調査(患者調査、国民生活基礎調査、医療施設調査など)の目的、調査対象、調査頻度、および主な調査項目を正確に理解しているかが問われています。特に、各調査の異なる点を明確に区別できることが重要です。
混同注意
患者調査と国民生活基礎調査は、日本の医療統計に関する国家試験で頻繁に比較対象として出題されます。両者の調査目的、対象、頻度、把握できる指標の違いをしっかり区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の論点が出題された場合、他の医療統計調査(国民生活基礎調査、医療施設調査、医師・歯科医師・薬剤師調査など)の目的、対象、頻度、主要な調査項目についても問われる可能性が高いと予測されます。それぞれの調査が「何を明らかにするためのものか」を軸に学習を進めるべきです。
関連知識
国民生活基礎調査(世帯を対象、毎年、健康状態、有訴者率、受療状況を把握)、医療施設調査(医療施設の分布や機能、毎年、施設数や病床数、従事者数を把握)、国民医療費(医療費の総額や内訳を把握、毎年)。