微小粒子物質PM2.5で誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
PM2.5の『2.5』は、粒子の『直径』が2.5『マイクロメートル(µm)』以下であることを示しています。選択肢5では『mg(ミリグラム)』という重量単位が使われており、これは適切ではありません。微小粒子状物質の定義における『2.5』は、粒子の物理的な大きさを指すものであり、重量ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. タバコの煙には、微小粒子状物質(PM2.5)が大量に含まれています。受動喫煙による健康影響も、このPM2.5が大きく関与しています。選びやすい理由:一般的な知識として正しいため、誤りとは判断しにくい。
- 2. 微小粒子状物質(PM2.5)は、国民の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準として、環境基本法に基づく環境基準が設定されています(例:1年平均値15µg/m³以下、1日平均値35µg/m³以下)。選びやすい理由:一般的な環境問題として認識されており、基準があることは広く知られている。
- 3. 浮遊粒子状物質(SPM)は、粒径が10µm以下の粒子状物質を指し、PM2.5はその中でもさらに粒径が2.5µm以下の微小な粒子であるため、SPMの一部として含まれます。選びやすい理由:SPMとPM2.5は関連が深いため、混同しやすい。しかし、PM2.5はSPMの一部であるという関係性は正しい。混同注意:SPMとPM2.5の定義域
- 4. PM2.5は非常に粒子が小さいため、気道や気管支を通過し、肺胞などの肺の奥深くまで容易に到達し、血液中にも移行する可能性があります。これが健康被害の主な原因となります。選びやすい理由:PM2.5の危険性として広く認識されている事実であり、正しいと判断しやすい。
- 5. 正解。PM2.5の『2.5』は、粒子の『直径』が2.5『µm』(マイクロメートル)以下であることを指します。選択肢では『mg』(ミリグラム)という『重量』単位が使われており、これが誤りです。また、直径を指す際に重量単位を用いるのは不適切です。正しくは:「粒子の直径は2.5µm以下と定められている。」選びやすい理由:『2.5』という数字は正しいが、単位が異なるため誤りであることを見落としやすい。特に、『mg』という重量単位と『µm』という長さ単位の混同が狙われている。混同注意:PM2.5の『2.5』が指すのが粒子の『直径』と『単位(µm)』であること、また『重量』単位と『長さ』単位の混同。
国試ポイント
微小粒子状物質(PM2.5)の定義とその特徴に関する正確な知識が問われています。特に、名称の数字が何を意味し、どのような単位で表現されるかを理解しているかを確認する問題です。他の選択肢はPM2.5に関する一般的な知識であり、これらを正しく理解しているかも重要です。
混同注意
PM2.5の『2.5』が『直径』を指すのか、『重量』を指すのか、またその単位が『µm』なのか『mg』なのかの混同。SPMとPM2.5の関係性。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、PM10との違い、PM2.5の測定原理、健康影響の具体的な症状などが問われる可能性があります。また、環境基準の具体的な数値や、どのような条件下で注意喚起が行われるかといった実用的な知識もチェックポイントとなり得ます。
関連知識
浮遊粒子状物質(SPM)、PM10、PM2.5の定義と環境基準。発生源(工場排煙、自動車排ガス、たばこ煙、黄砂など)。健康影響(呼吸器疾患、循環器疾患など)。測定方法(ろ過捕集法、光散乱法、ベータ線吸収法など)。