電気工学に関する関係式で誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
電流の定義は「単位時間あたりに移動する電気量」です。したがって、電流Iは電気量Qを時間tで割ったもの(I = Q/t)で表されます。選択肢4の関係式「電流 = 電気量 × 時間」は、この定義に反しており、「電気量 = 電流 × 時間」が正しい関係式です。
選択肢ごとの解説
- 1. この関係式は正しいです。仕事はエネルギーの量であり、仕事率は単位時間あたりの仕事、つまりエネルギーの変化率を示すため、仕事率に時間を掛けると仕事の総量が得られます。正しくは:正しい関係式なので修正不要です。選びやすい理由:物理学の基本的な関係式なので、誤りだと考える学生は少ないでしょう。
- 2. この関係式は正しいです。電力(仕事率)は電圧と電流の積で求められ、これはオームの法則と合わせて電気回路の基本となります(P = VI)。正しくは:正しい関係式なので修正不要です。選びやすい理由:これも電気工学の基本的な関係式なので、誤りだと考える学生は少ないでしょう。
- 3. この関係式は正しいです。これはオームの法則(V = IR)そのものであり、電気回路の最も基本的な関係式の一つです。正しくは:正しい関係式なので修正不要です。選びやすい理由:オームの法則は非常に基本的であるため、誤りだと考える学生は少ないでしょう。
- 4. 正解。この関係式は誤りです。電流は単位時間あたりに流れる電気量であるため、正しくは『電流 = 電気量 ÷ 時間』となります(I = Q/t)。選択肢の関係式は『電気量 = 電流 × 時間』を意味してしまいます。正しくは:電流(A)は単位時間あたりに流れる電気量(C)なので、『電流 = 電気量 ÷ 時間』です。選びやすい理由:電気量、電流、時間の関係は類似した表現が多く、混同しやすいです。混同注意:「電気量 = 電流 × 時間(Q = I × t)」と混同しやすいです。電流の定義が「単位時間あたりの電気量」であることを理解していれば、この間違いは防げます。
- 5. この関係式は正しいです。コンデンサに蓄えられる電気量Qは、静電容量Cと印加電圧Vの積で表されます(Q = CV)。正しくは:正しい関係式なので修正不要です。選びやすい理由:コンデンサに関する知識が必要ですが、基本的な関係式です。
国試ポイント
この問題は、電気工学の基本的な物理量(仕事、仕事率、電圧、電流、電気量、抵抗、静電容量)とその間の関係式(特に定義やオームの法則、電力の式など)を正確に理解しているかを問うものです。定義が逆になっている選択肢を見抜く力が試されます。
混同注意
電流の定義(I = Q/t)と、電気量を求める式(Q = I × t)の混同。単位時間あたりの物理量に関する定義は特に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の問題が出た場合は、各物理量の定義(特に「〜率」「単位時間あたり」などの言葉を含むもの)を正確に理解しているかを確認し、関係式が逆になっていないかを重点的にチェックする。
関連知識
電気工学の基礎(オームの法則、電力の計算、静電容量と電気量の関係)、物理量の定義。