心エコーの傍胸骨長軸像(別冊No. 7)を別に示す。矢印で示すのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
心エコーの傍胸骨長軸像では、探触子(プローブ)に最も近い(体表に近い)心腔が右室です。左室は右室よりも深部に描出され、左房は左室のさらに後方に位置します。右房はこの断面では明瞭に描出されにくいことが多いです。矢印は体表に最も近い、右室の位置を明確に指しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。心エコーの傍胸骨長軸像では、体表に近い側に右室が描出されます。図の矢印は、この位置にある右室を正確に指しています。
- 2. 右房は傍胸骨長軸像では通常明瞭に描出されにくいか、右室よりもさらに右側に位置します。矢印の位置は右房ではありません。正しくは:矢印が右房を指す場合は、より右側の心臓の入口部付近にあるべきです。この像では、右房は通常、大動脈弁と三尖弁の間に位置し、左室や右室ほど目立つことは少ないです。選びやすい理由:心臓の右側構造であるため、右室と混同する可能性があります。混同注意:右室や左房と混同しやすいですが、解剖学的な位置が異なります。
- 3. 左室は右室よりも奥側(体表から遠い側)に位置し、大動脈と僧帽弁を介して接続しています。矢印の位置は左室ではありません。正しくは:矢印が左室を指す場合は、もっと体表から深い位置に、心尖部に向かって広がる構造として描かれるべきです。僧帽弁と大動脈弁に続く心腔です。選びやすい理由:心臓の主要な部屋であるため、選択肢として考慮しやすいです。混同注意:右室や左房と混同しやすいですが、心エコーの解剖学的知識があれば区別できます。
- 4. 左房は左室のさらに奥、大動脈弁と僧帽弁の後方に位置します。矢印の位置は左房ではありません。正しくは:矢印が左房を指す場合は、僧帽弁の後方、左室の奥側に位置するべきです。選びやすい理由:心臓の主要な部屋の一つであり、位置関係を誤解している場合に選びやすいです。混同注意:右房や左室と混同しやすいですが、傍胸骨長軸像における各心腔の位置関係を正確に理解していれば区別できます。
- 5. 肺動脈は右室から起始し、大動脈の左前方に位置しますが、この傍胸骨長軸像の矢印の位置とは異なります。矢印は心臓の主要な心腔の一部を指しています。正しくは:肺動脈は右室流出路から続く血管として描出されます。この傍胸骨長軸像では、大動脈の左前方に確認できることもありますが、矢印の位置とは異なります。選びやすい理由:大血管として心臓の近くに存在するため、選択肢として選びやすいかもしれません。混同注意:大動脈や他の大血管と混同しやすいです。しかし、傍胸骨長軸像での肺動脈の描出部位は限定的です。
国試ポイント
心エコー図における基本的な解剖学的位置関係、特に傍胸骨長軸像での各心腔の描出部位を正確に理解しているかが問われています。この種の画像問題では、標準的な断面での各構造の同定能力が重要です。
混同注意
傍胸骨長軸像での右室と左室、そして右房と左房の前後、上下の位置関係は混同しやすいポイントです。特に体表に近い側が右室であることを覚えるのが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、まず『どの断面図か』を確認し、次に『探触子(プローブ)からの距離と位置関係』を基に各構造を同定する訓練が求められます。特に、各弁や大血管との位置関係から各心腔を特定する練習が必要です。
関連知識
心エコーの標準断面には、傍胸骨長軸像の他に傍胸骨短軸像、心尖部四腔像、心尖部二腔像、心尖部長軸像などがあります。それぞれの断面で各心腔や弁、大血管がどのように描出されるかを理解しておく必要があります。また、ドプラ法による血流評価や心機能評価の基礎知識も重要です。