自律神経の線維はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
B線維は自律神経の節前線維であり有髄、C線維は自律神経の節後線維であり無髄です。これらは自律神経系を構成する主要な神経線維であり、自律神経のほとんどがこれら2種類の線維によって伝達されます。
選択肢ごとの解説
- 1. Aα線維は、体性神経系に属し、骨格筋への運動指令伝達や、筋・腱からの固有受容感覚の伝達を担います。正しくは:自律神経系には含まれません。選びやすい理由:神経線維の種類として広く知られているため、選択肢として目につきやすいですが、機能が異なります。混同注意:自律神経も神経線維であるため、種類が多いA線維の一部と混同する可能性がありますが、Aα線維の主な機能は体性運動と固有受容感覚です。
- 2. Aβ線維は、体性神経系に属し、触覚や圧覚といった皮膚感覚の伝達を担います。正しくは:自律神経系には含まれません。選びやすい理由:A線維の一種として知られているため、一般的な神経線維の知識から選択肢として認識されやすいです。混同注意:体性感覚線維と自律神経線維の機能的な違いが曖昧な場合、混同しやすいです。
- 3. Aδ線維は、体性神経系に属し、速い痛みや冷たい温度感覚の伝達を担います。正しくは:自律神経系には含まれません。選びやすい理由:C線維と同様に痛みの伝達に関わるため、自律神経系の機能と結びつけて考えてしまう可能性があります。混同注意:C線維と異なり有髄であること、また伝達速度や痛みの質(速い痛み)が異なる点です。C線維は無髄で遅い痛みを伝え、自律神経系に多く見られます。
- 4. 正解。B線維は有髄神経線維であり、主に自律神経系の節前線維として、神経節への信号伝達を担っています。
- 5. 正解。C線維は無髄神経線維であり、主に自律神経系の節後線維として、標的臓器への信号伝達を担います。また、遅い痛みや温かい温度感覚の伝達にも関与します。
国試ポイント
神経線維の分類(A, B, C)と、それぞれの機能的役割(体性神経か自律神経か、感覚か運動か、有髄か無髄か、伝達速度など)を正確に理解しているかが問われています。特に、自律神経系に属する線維はBとCであることを確実に覚えておく必要があります。
混同注意
A線維とC線維が共に痛みの伝達に関わるため、Aδ線維とC線維を混同しやすいです。しかし、Aδ線維は有髄で「速い痛み」を、C線維は無髄で「遅い痛み」を伝達し、自律神経系に属するのは主にC線維(節後線維)です。また、自律神経の節前線維(B線維)と節後線維(C線維)の違いも重要です。
次に同じ論点が出たら
次にこの論点が問われた場合、各神経線維の「伝導速度」「髄鞘の有無」「主な機能(感覚、運動、自律神経のいずれか、具体的に何を伝達するか)」の組み合わせが正しいかを判断する問題形式が考えられます。特に自律神経線維が有髄か無髄か、節前か節後か、といった詳細な知識が問われる可能性があります。
関連知識
神経線維の分類は、一般に伝導速度、直径、髄鞘の有無によってA, B, Cの3群に大別されます。A線維はさらにα, β, γ, δに細分化され、それぞれ異なる感覚・運動機能を持つ有髄線維です。B線維は有髄線維ですがA線維より細く、主に自律神経節前線維です。C線維は無髄線維であり、最も細く伝導速度が遅く、自律神経節後線維や一部の痛覚・温覚線維として機能します。