消化管から分泌されないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
カルシトニンは血中カルシウム濃度を低下させる作用を持つホルモンですが、消化管ではなく甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌されます。選択肢にある他のガストリン、セクレチン、インクレチン、コレシストキニンはいずれも消化管(胃、十二指腸、小腸など)から分泌される消化管ホルモンです。
選択肢ごとの解説
- 1. ガストリンは胃(G細胞)から分泌され、胃酸分泌促進や胃粘膜増殖を促します。正しくは:ガストリンは消化管から分泌されます。選びやすい理由:消化管ホルモンの代表例であり、名前はよく聞くため、うっかり選んでしまう可能性があります。混同注意:他の消化管ホルモンとの区別が曖昧だと誤解を招くことがあります。
- 2. セクレチンは十二指腸(S細胞)から分泌され、膵臓からの重炭酸塩分泌を促進します。正しくは:セクレチンは消化管から分泌されます。選びやすい理由:消化管ホルモンの一つとして知られているため、不正解の選択肢として認識しにくいかもしれません。混同注意:似た名前のホルモンや、作用機序が異なるホルモンと混同することがあります。
- 3. インクレチンは小腸(K細胞、L細胞など)から分泌され、血糖依存的にインスリン分泌を促進するホルモンの総称です(例:GIP、GLP-1)。正しくは:インクレチンは消化管から分泌されます。選びやすい理由:比較的新しい概念で、名称が一般的な消化管ホルモンとは少し異なるため、分泌部位を間違えやすいかもしれません。混同注意:他の消化管ホルモンや、血糖調節に関わる他のホルモン(インスリン、グルカゴンなど)と混同することがあります。
- 4. 正解。カルシトニンは、消化管ではなく甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌されるホルモンです。血中カルシウム濃度を低下させる作用があります。混同注意:副甲状腺ホルモン(PTH)やビタミンDなど、カルシウム代謝に関わる他のホルモンと混同しやすいですが、分泌部位が異なります。
- 5. コレシストキニン(CCK)は十二指腸や空腸(I細胞)から分泌され、胆嚢収縮や膵酵素分泌を促進します。正しくは:コレシストキニンは消化管から分泌されます。選びやすい理由:名称がやや長く、他のホルモンと作用を混同しやすいかもしれませんが、消化管ホルモンとして重要です。混同注意:セクレチンなど、他の膵液分泌や消化に関わるホルモンと混同することがあります。
国試ポイント
この問題は、主要な消化管ホルモンの分泌臓器と、カルシウム代謝に関わるホルモンの分泌臓器を正確に区別できるかを確認しています。特に、ホルモンの名前と分泌臓器の組み合わせが重要です。
混同注意
消化管ホルモンと内分泌腺ホルモン(特にカルシウム代謝関連)の分泌部位が混同されやすい。ガストリン、セクレチン、コレシストキニン、インクレチン(GIP, GLP-1)が消化管ホルモンである一方、カルシトニン、副甲状腺ホルモン(PTH)、インスリン、グルカゴンなどはそれぞれ甲状腺、副甲状腺、膵臓と分泌臓器が異なります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各ホルモンの『分泌臓器』と『主要な生理作用』に注目して判断します。特に消化管とその他の内分泌腺からの分泌を正確に区別できるかがポイントです。
関連知識
消化管ホルモンには、上記の他にもモチリン、ソマトスタチン、VIP(血管作動性腸管ペプチド)などがあります。それぞれのホルモンの具体的な分泌部位、刺激、および主な生理作用を理解しておくことが重要です。また、カルシウム代謝に関わる主要ホルモンとして、カルシトニン(甲状腺)、副甲状腺ホルモン(副甲状腺)、活性型ビタミンD(腎臓で活性化)の作用機序と分泌臓器も合わせて学習することが求められます。