無機質と結合蛋白質の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
血中の無機質は、その多くが特定のタンパク質と結合して運搬されたり、貯蔵されたりします。マグネシウムは、血液中でアルブミンと結合して存在することが知られています。アルブミンは、カルシウム、亜鉛、銅など、他の多くの無機質とも結合する主要な運搬タンパク質です。鉄はトランスフェリン、銅はセルロプラスミンが主要な結合タンパク質です。
選択肢ごとの解説
- 1. 鉄は主にトランスフェリンと結合して運搬されます。トランスサイレチン(プレアルブミン)は甲状腺ホルモンやレチノール(ビタミンA)の運搬に関与するタンパク質です。正しくは:鉄とトランスフェリン選びやすい理由:どちらも血液中の運搬タンパク質であるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:トランスフェリンとトランスサイレチン。
- 2. 銅は主にセルロプラスミンと結合して運搬されます。α2-マクログロブリンはプロテアーゼ阻害や各種成長因子の運搬に関与します。正しくは:銅とセルロプラスミン選びやすい理由:α-マクログロブリンも血漿タンパク質の一種であり、運搬機能を持つため、一見すると正しく見えるかもしれません。混同注意:セルロプラスミンとα2-マクログロブリン。
- 3. 亜鉛は主にアルブミンやα2-マクログロブリンと結合して運搬されます。セルロプラスミンは銅の運搬に関与します。正しくは:亜鉛とアルブミン、またはα2-マクログロブリン選びやすい理由:セルロプラスミンが金属イオンと結合することを知っていると、誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:亜鉛結合タンパク質(アルブミン、α2-マクログロブリン)と銅結合タンパク質(セルロプラスミン)。
- 4. カルシウムは主にアルブミンと結合して運搬されます。フェリチンは細胞内で鉄を貯蔵するタンパク質です。正しくは:カルシウムとアルブミン選びやすい理由:フェリチンがミネラルである鉄と結合しているため、カルシウムも結合するように見えるかもしれません。混同注意:カルシウム結合タンパク質(アルブミン)と鉄貯蔵タンパク質(フェリチン)。
- 5. 正解。マグネシウムは、血中では主にアルブミンと結合して運搬されます。遊離型(イオン型)も存在しますが、タンパク質結合型としてはアルブミンが主要です。正しくは:該当なし。記述は正しい。選びやすい理由:アルブミンは多くの物質と結合するため、正確な知識がないと自信が持てないかもしれません。混同注意:他の主要な無機質結合タンパク質との区別。
国試ポイント
主要な無機質(ミネラル)とその血中での結合タンパク質の組み合わせを正確に覚えているかどうかが問われる問題です。特に、アルブミンが多くの無機質と結合する汎用的なタンパク質であること、そして鉄や銅のように特異的な運搬タンパク質を持つものがあることを理解しておく必要があります。
混同注意
各無機質と結合するタンパク質が多数存在するため、どの無機質がどの主要タンパク質と結合するのかを混同しやすいです。特に、アルブミンが広範囲の無機質と結合するため、他の特異的な結合タンパク質との区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、各無機質(鉄、銅、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなど)の主要な運搬・貯蔵タンパク質を個別に確認し、特異的なものと汎用的なもの(アルブミン)を区別して覚えているかを確認する。
関連知識
アルブミン(非特異的運搬)、トランスフェリン(鉄運搬)、セルロプラスミン(銅運搬)、フェリチン(鉄貯蔵)、トランスサイレチン(甲状腺ホルモン・ビタミンA運搬)、α2-マクログロブリン(亜鉛の一部運搬、プロテアーゼ阻害)。