医薬用外劇物に指定されているのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
メタノールとホルムアルデヒドは、毒物および劇物取締法で定められた医薬用外劇物に該当します。メタノールは摂取すると失明や中枢神経障害を引き起こし、最悪の場合は死に至る危険性があります。ホルムアルデヒドは、その強い毒性から防腐剤や消毒剤として用いられますが、吸入や接触によって重篤な健康被害をもたらすことがあります。他の選択肢は、一般的に医薬用外劇物には指定されていません。
選択肢ごとの解説
- 1. エタノールは一般的に手指消毒などにも使用され、毒物および劇物取締法における医薬用外劇物には指定されていません。大量摂取は有害ですが、劇物ほどの規制は受けません。正しくは:劇物ではない。選びやすい理由:アルコール類であり、飲酒による急性アルコール中毒など中毒症状を起こすため、劇物と混同しやすいかもしれません。混同注意:メタノールやイソプロパノールなどの毒性の高いアルコール類と混同しやすい。
- 2. 正解。メタノールは毒物および劇物取締法において医薬用外劇物に指定されています。摂取すると失明や死に至る危険性があります。
- 3. パラフィンは石油から得られる炭化水素で、医薬用外劇物には指定されていません。ワックスや医薬品の基剤などに広く用いられます。正しくは:劇物ではない。選びやすい理由:化学物質であるため、危険物と誤解する可能性があります。混同注意:危険物、毒物、劇物の区別がついていないと誤答する可能性があります。
- 4. イソプロパノール(IPA)は手指消毒などに使用されるアルコールで、毒物および劇物取締法における医薬用外劇物には指定されていません。ただし、高濃度では有害であり、取り扱いには注意が必要です。正しくは:劇物ではない。選びやすい理由:消毒用アルコールとして身近ですが、メタノールと似たようなアルコール名のため、劇物と誤解しやすいかもしれません。混同注意:メタノールと混同しやすい。
- 5. 正解。ホルムアルデヒドは毒物および劇物取締法において医薬用外劇物に指定されています。非常に毒性が強く、防腐剤や消毒剤として用いられますが、取り扱いには厳重な注意が必要です。
国試ポイント
毒物および劇物取締法に基づく具体的な物質の指定(特に臨床検査技師が日常的に取り扱う可能性のある試薬)が問われています。一般的なアルコール類や身近な化学物質と、毒劇物指定物質を正確に区別できる知識が必要です。
混同注意
身近なアルコール類(エタノール、イソプロパノール)と、毒劇物指定されているアルコール類(メタノール)の区別。また、危険物や有害物質全般と、法律で定められた毒劇物との区別。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、主要な毒劇物指定物質のリストを思い出し、その中で臨床検査の現場で使われる可能性のあるものを優先的に確認する。
関連知識
毒物および劇物取締法の目的、毒物と劇物の具体的な区別、毒劇物表示義務、保管・管理方法、取り扱い上の注意点。また、各物質の生体への作用機序についても理解していると良い。