尿を検体として測定するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
デオキシピリジノリンは骨コラーゲンの架橋構造から生じる特異的な分解産物であり、尿中に排泄されるため、尿検体で測定される骨吸収マーカーです。他の選択肢のマーカーは、主に血清や血漿を検体として測定されます。
選択肢ごとの解説
- 1. オステオカルシンは骨形成マーカーとして知られ、主に血液(血清や血漿)を検体として測定されます。尿中にはほとんど排出されません。正しくは:オステオカルシンは血清や血漿で測定される骨形成マーカーです。選びやすい理由:骨代謝マーカーの一つであるため、尿で測定されるものと混同しやすいかもしれません。混同注意:デオキシピリジノリンなどの尿中骨代謝マーカーと混同することがあります。
- 2. 正解。デオキシピリジノリンは、骨吸収マーカーの一種であり、コラーゲン分解産物として尿中に排泄されるため、尿を検体として測定されます。骨粗しょう症の診断や治療効果のモニタリングに用いられます。選びやすい理由:正しい選択肢です。
- 3. 骨型アルカリホスファターゼ(BAP)は骨形成マーカーであり、主に血液(血清や血漿)を検体として測定されます。ALPのアイソザイムの一つで、骨芽細胞の活性を反映します。正しくは:骨型アルカリホスファターゼは血清や血漿で測定される骨形成マーカーです。選びやすい理由:骨代謝マーカーであり、名称から骨に関連すると推測されるため、尿中排泄物と誤解しやすいかもしれません。混同注意:他の尿中骨吸収マーカー、特にNTXやCTXなどと混同されることがあります。
- 4. 酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ b型(TRACP-5b)は骨吸収マーカーですが、主に血液(血清や血漿)を検体として測定されます。破骨細胞の機能状態を反映します。正しくは:酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ b型は血清や血漿で測定される骨吸収マーカーです。選びやすい理由:骨吸収マーカーであるため、尿中排泄物であるデオキシピリジノリンと混同しやすいかもしれません。混同注意:尿中骨吸収マーカー(デオキシピリジノリン、NTX、CTX)と混同することがあります。
- 5. I型プロコラーゲンN末端プロペプチド(PINP)は骨形成マーカーであり、主に血液(血清や血漿)を検体として測定されます。I型コラーゲン合成時に放出されるペプチドです。正しくは:I型プロコラーゲンN末端プロペプチドは血清や血漿で測定される骨形成マーカーです。選びやすい理由:骨代謝マーカーであり、コラーゲン代謝に関連するため、尿中排泄物と誤解しやすいかもしれません。混同注意:I型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)やI型コラーゲン架橋C-テロペプチド(CTX)などの尿中骨吸収マーカーと混同することがあります。
国試ポイント
骨代謝マーカーの種類とその測定検体(血液か尿か)を正確に理解しているかを問う問題です。特に、骨形成マーカーと骨吸収マーカーの主要な項目、およびその臨床的意義と検体種別を区別できるかが重要です。
混同注意
様々な骨代謝マーカーの名称と、その測定検体(血清/血漿 vs 尿)が混同されやすい。特に、骨形成マーカー(オステオカルシン、BAP、PINP)は血清/血漿で測定され、一部の骨吸収マーカー(デオキシピリジノリン、NTX、CTX)は尿で測定されるという区別が重要。TRACP-5bも骨吸収マーカーだが血清で測定される。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、他の主要な骨代謝マーカー(例: NTX, CTX, オステオカルシン, BAP, PINP, TRACP-5b)について、それぞれが骨形成・骨吸収のどちらを示すか、そしてどの検体(血液または尿)で測定されるかを確認します。
関連知識
骨代謝マーカーは骨粗しょう症の診断、病態把握、治療効果のモニタリングに用いられます。骨形成マーカーにはオステオカルシン、BAP、PINPなどがあり、骨吸収マーカーにはデオキシピリジノリン、TRACP-5b、NTX、CTXなどがあります。これらのマーカーの半減期や日内変動、食事の影響なども臨床検査技師として知っておくべき知識です。