血小板に含まれるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
血小板のα顆粒には、血小板凝集、接着、および血管修復に関わる多くのタンパク質が貯蔵されています。その中にはフォン・ヴィルブランド因子 (vWF)、フィブリノゲン、第V因子、血小板第4因子 (PF4)、β-トロンボグロブリンなどが含まれます。フォン・ヴィルブランド因子は特に血小板の血管内皮への接着に重要な役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。血小板のα顆粒には、フォン・ヴィルブランド因子 (vWF) が豊富に含まれており、血小板の接着や凝集に重要な役割を果たします。
- 2. アンチトロンビンは血漿中に存在する凝固抑制因子であり、血小板には含まれません。正しくは:アンチトロンビンは主に肝臓で産生され、血漿中でトロンビンなどの凝固因子を不活性化します。選びやすい理由:凝固・線溶系に関する因子であるため、血小板と関連があるように錯覚するかもしれません。混同注意:血小板が凝固・止血に深く関わるため、凝固に関わるあらゆる因子が血小板にあると誤解しやすいです。
- 3. キモトリプシンは膵臓で産生される消化酵素であり、血小板とは無関係です。正しくは:キモトリプシンはタンパク質分解酵素で、消化管内で機能します。選びやすい理由:生体内の酵素という点で共通性があるため、無意識に選択してしまう可能性があります。混同注意:他の生体内の因子と混同する可能性があります。
- 4. 第XII因子は内因系凝固経路の開始因子であり、血漿中に存在します。血小板顆粒には含まれていません。正しくは:第XII因子は肝臓で産生され、血漿中で他の凝固因子と共に凝固カスケードを構成します。選びやすい理由:凝固因子であるため、血小板と関連があると誤認しやすいです。混同注意:凝固因子と血小板内因子の区別が曖昧だと誤りやすいです。
- 5. 第VII因子は外因系凝固経路の開始因子であり、主に肝臓で産生され血漿中に存在します。血小板には含まれません。正しくは:第VII因子は組織因子と結合して凝固を活性化します。選びやすい理由:凝固因子であるため、血小板と関連があると誤認しやすいです。混同注意:凝固因子と血小板内因子の区別が曖昧だと誤りやすいです。
国試ポイント
この問題は、血小板の生理的機能とその顆粒内に含まれる主要な因子に関する知識を問うものです。特に、凝固因子と血小板由来因子を区別する能力が試されます。
混同注意
凝固因子全般と血小板由来因子、特に血漿中に存在する凝固因子(第VII、XII因子、アンチトロンビンなど)と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に血小板に関する問題が出た場合、血小板の各顆粒(α顆粒、密顆粒)に含まれる主要な物質とそれぞれの生理的役割に注目して選択肢を判断します。
関連知識
血小板のα顆粒と密顆粒(δ顆粒)にそれぞれ貯蔵されている物質の種類とその機能。α顆粒にはvWF、フィブリノゲン、PDGF、TGF-βなど、密顆粒にはADP、ATP、セロトニン、Ca2+などが含まれます。