後腹膜臓器はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
後腹膜臓器とは、腹腔の後壁に位置し、腹膜の背側にある臓器を指します。具体的には、膵臓、腎臓、副腎、十二指腸の大部分、上行結腸、下行結腸などが該当します。選択肢の中では、膵臓と腎臓がこれに当てはまります。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃は腹膜腔内臓器であり、腹膜に完全に覆われています。正しくは:胃は腹膜腔内臓器です。選びやすい理由:上腹部に位置するため、他の臓器との位置関係で迷う可能性があります。混同注意:腹腔内臓器と後腹膜臓器の区別。
- 2. 肝臓は腹膜腔内臓器であり、腹膜に覆われています。ただし、裸部(被膜に覆われていない部分)が存在します。正しくは:肝臓は腹膜腔内臓器です。選びやすい理由:非常に大きく、後方に広がるイメージから後腹膜臓器と誤解する可能性があります。混同注意:腹腔内臓器と後腹膜臓器の区別、また肝臓の裸部と腹膜の関係。
- 3. 正解。膵臓は、十二指腸ループに囲まれ、腹膜の後方に位置する後腹膜臓器です。選びやすい理由:上腹部に位置するため、腹腔内臓器と誤解しやすいですが、解剖学的に後腹膜臓器に分類されます。混同注意:腹腔内臓器と後腹膜臓器の区別。
- 4. 正解。腎臓は腹腔の後壁に接し、腹膜の後方に位置する後腹膜臓器です。選びやすい理由:体の深部に位置するため、後腹膜臓器であることは比較的イメージしやすいです。混同注意:副腎も同様に後腹膜臓器です。
- 5. 子宮体部は骨盤腔内に位置し、腹膜に覆われている腹腔内臓器(骨盤内臓器)です。正しくは:子宮体部は腹膜腔内臓器です。選びやすい理由:骨盤内の深い位置にあるため、後腹膜臓器と誤解する可能性があります。混同注意:骨盤内臓器(腹膜に覆われているもの)と後腹膜臓器の区別。
国試ポイント
腹腔内臓器と後腹膜臓器の分類は、解剖学の基本的な知識であり、臨床検査技師国家試験で頻繁に問われます。特に主要な臓器がどちらに分類されるかを正確に理解しているかが重要です。
混同注意
腹腔内臓器(腹膜に覆われている臓器)と後腹膜臓器(腹膜の後方にある臓器)の区別が最も混同しやすい点です。また、骨盤内臓器の中にも腹膜に覆われているものと、そうでないものがあり、これらも注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合は、主要な消化器系臓器、泌尿器系臓器、生殖器系臓器それぞれが腹膜との位置関係でどのように分類されるかを確認する問題が出題される可能性があります。
関連知識
二次性後腹膜臓器(発生過程で腹膜に覆われていたが、成長とともに後腹膜に固定された臓器)の例も理解しておくこと。これには十二指腸の大部分、上行結腸、下行結腸が含まれます。また、腹膜そのものの構造(壁側腹膜、臓側腹膜、大網、小網)も関連知識として重要です。