糖新生を行う臓器はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
糖新生は、非糖質の前駆体(乳酸、アミノ酸、グリセロールなど)からグルコースを合成する代謝経路です。生体内では主に肝臓で行われ、飢餓時や糖尿病などの病態では腎臓も重要な糖新生の部位となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 脳はエネルギー源として主にグルコースを利用しますが、糖新生自体を行う能力はほとんどありません。正しくは:脳は糖新生ではなく、生成されたグルコースを利用する主要な臓器である。選びやすい理由:脳がグルコースを大量に消費するため、生成にも関与するのではないかと誤解されやすい。混同注意:グルコースの消費と生成の役割。
- 2. 正解。肝臓は、飢餓時や糖質が不足している場合に、アミノ酸、乳酸、グリセロールなどからグルコースを合成する主要な臓器です。これは生命維持に不可欠な機能です。
- 3. 心臓は、グルコースや脂肪酸を主なエネルギー源として利用しますが、糖新生の機能は持ちません。正しくは:心臓は糖新生ではなく、生成されたグルコースや脂肪酸を利用する臓器である。選びやすい理由:常に活動しているため、何らかの代謝能力が高いと想像されやすい。混同注意:エネルギー消費の大きさからくる代謝機能の誤解。
- 4. 正解。腎臓は、飢餓時など肝臓の機能が低下した際に、肝臓に次いで重要な糖新生を行う臓器です。特に皮質部分が糖新生に関与します。
- 5. 脾臓は免疫機能や赤血球の破壊に関わる臓器であり、糖新生の機能は持っていません。正しくは:脾臓は免疫機能や血液のろ過に関わる臓器であり、糖新生は行わない。選びやすい理由:臓器として存在するが、具体的な機能が曖昧な場合に選ばれやすい。混同注意:血液関連の機能と糖代謝の機能。
国試ポイント
糖新生を行う主要な臓器はどこか、またその役割について理解しているか問う問題です。特に肝臓と腎臓が主要な臓器であることを知っているかがポイントです。
混同注意
糖質の貯蔵(グリコーゲン貯蔵)や利用と、糖新生の概念が混同されやすい。脳はグルコースを多く消費するため、生成にも関与すると誤解されがちですが、実際にはグルコースを利用する側です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、糖新生の基質や、糖新生を促進するホルモンについて問われる可能性があります。
関連知識
糖新生の基質(乳酸、アラニンなどのアミノ酸、グリセロール)、糖新生の調節ホルモン(グルカゴン、コルチゾールなど)、グリコーゲン分解との違い。