定期予防接種の対象疾病でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、日本では任意予防接種の対象であり、定期予防接種の対象疾病には指定されていません。水痘、破傷風、麻しん、ジフテリアはすべて定期予防接種の対象疾病です。
選択肢ごとの解説
- 1. 水痘は、2014年10月1日から定期予防接種(A類疾病)の対象に追加されています。生後12か月から36か月の間に2回接種することが推奨されています。正しくは:水痘は定期予防接種の対象疾病である。選びやすい理由:子どもがよく罹る疾患であるため、任意接種と混同して定期接種ではないと思ってしまう可能性がある。混同注意:任意接種のロタウイルスワクチンやB型肝炎ワクチン(2016年10月以降は定期接種)などと混同するかもしれない。
- 2. 破傷風は、ジフテリア・百日せき・破傷風(DPT)の三種混合ワクチン、またはジフテリア・破傷風(DT)の二種混合ワクチンとして定期予防接種の対象疾病となっています。小児期だけでなく、成人でも追加接種が推奨される重要な疾患です。正しくは:破傷風は定期予防接種の対象疾病である。選びやすい理由:乳幼児期に接種するイメージが強く、成人になってからの感染症という意識から、定期接種ではないと誤解する可能性がある。混同注意:狂犬病ワクチンなど、特定の状況下で接種されるワクチンと混同するかもしれない。
- 3. 麻しんは、風しんと混合した麻しん・風しん混合(MR)ワクチンとして、定期予防接種(A類疾病)の対象疾病です。第1期(1歳)と第2期(小学校入学前1年間)の2回接種が義務付けられています。正しくは:麻しんは定期予防接種の対象疾病である。選びやすい理由:海外渡航前などに任意で追加接種を受ける場合があるため、任意接種のイメージが先行してしまう可能性がある。混同注意:インフルエンザワクチンなど、毎年接種が推奨されるが定期接種ではないワクチンと混同するかもしれない。
- 4. ジフテリアは、百日せき・破傷風(DPT)の三種混合ワクチン、または破傷風(DT)の二種混合ワクチンとして定期予防接種の対象疾病となっています。非常に重篤な感染症であり、ワクチンによる予防が重要です。正しくは:ジフテリアは定期予防接種の対象疾病である。選びやすい理由:現在では国内での発症が稀なため、定期接種の必要性を低く見積もりがちになる可能性がある。混同注意:他のDPT混合ワクチンに含まれる成分(百日せき)と区別がつきにくい場合がある。
- 5. 正解。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、任意予防接種の対象疾病であり、現在の日本の法律では定期予防接種には含まれていません。ワクチンの有効性は高いですが、接種は個人の判断に委ねられています。正しくは:流行性耳下腺炎は定期予防接種の対象疾病ではない。選びやすい理由:小児期に罹患する一般的な疾患であり、ワクチンも広く普及しているため、定期接種と誤解しやすい。混同注意:麻しんや風しんなど、同じく小児期に罹患するウイルス性疾患で定期接種の対象となっているものと混同しやすい。
国試ポイント
日本の定期予防接種の対象疾病の種類とその内容を正確に理解しているかが問われます。特に、任意接種と混同しやすい疾患や、最近定期接種に追加された疾患(例:水痘、B型肝炎)に注意が必要です。
混同注意
定期接種と任意接種の区別、特に小児期に接種されるワクチンの種類。
次に同じ論点が出たら
今後も予防接種の対象疾患は更新される可能性があるため、最新の情報を常に確認すること。特に、定期接種に追加されたばかりの疾患や、海外では定期接種だが日本では任意接種の疾患(例:ロタウイルスワクチンも最近定期化)に注意して学習を進める。
関連知識
予防接種法、A類疾病とB類疾病の違い、各ワクチンの接種回数と接種時期、各疾患の臨床的特徴。