血糖検査において測定値が高い順に並んでいるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
血糖値はインスリンの作用により組織に取り込まれるため、ブドウ糖が最初に到達する動脈血が最も高く、毛細血管を経て組織で消費され、最後に心臓に戻る静脈血が最も低くなります。毛細管血は動脈血と静脈血の中間的な性質を持ちますが、食事などの影響を受けやすく、その位置は動脈血に次いで高くなります。
選択肢ごとの解説
- 1. これは誤りです。毛細管血は静脈血よりも血糖値が高いです。動脈血は心臓から全身へ送られるため、最も高い血糖値を示します。正しくは:正しくは動脈血>毛細管血>静脈血です。選びやすい理由:動脈血が最も高いという点は正しいですが、毛細管血と静脈血の順序が逆であるため、誤りとなります。毛細血管での糖消費が考慮されていない可能性があります。混同注意:動脈血が最も高いという事実と、毛細管血と静脈血の相対的な位置を混同しやすいです。
- 2. 正解。動脈血は心臓から全身へブドウ糖を運ぶため最も高く、毛細管血は組織で一部消費されるものの動脈血に近い値を示し、静脈血は組織でブドウ糖が消費された後なので最も低くなります。この順序が正しいです。選びやすい理由:この選択肢は正しい順序を示しており、特に誘惑されやすい点は少ないです。混同注意:特になし。正確な知識があれば選べます。
- 3. これは誤りです。静脈血は最も血糖値が低い血液であり、動脈血が最も高いです。血糖が消費される過程を理解していない可能性があります。正しくは:正しくは動脈血>毛細管血>静脈血です。選びやすい理由:採血されることが多い静脈血の印象が強く、その値が基準となりやすいと誤解する可能性があります。混同注意:血糖値の基準が静脈血であるという事実と、血糖値そのものの高低を混同しやすいです。
- 4. これは誤りです。静脈血が最も血糖値が低いという点は正しいですが、毛細管血より動脈血の方が血糖値は高く、全体的な順序が逆転しています。正しくは:正しくは動脈血>毛細管血>静脈血です。選びやすい理由:静脈血が最も低いという正しい部分が含まれているため、部分的に正しい情報に引きずられてしまう可能性があります。混同注意:部分的な事実と全体の順序を混同しやすいです。特に、動脈血と毛細管血の相対的な位置関係を誤解しやすいでしょう。
- 5. これは誤りです。毛細管血が最も高いということはありません。動脈血が最も血糖値が高いです。正しくは:正しくは動脈血>毛細管血>静脈血です。選びやすい理由:指先穿刺など毛細管血が日常的に測定される機会が多いため、その値が最も高いと誤解しやすいです。混同注意:毛細管血の測定頻度と、実際の血糖値の高低を混同しやすいです。
国試ポイント
血糖値は採血部位によって異なり、動脈血が最も高く、次いで毛細管血、静脈血の順に低くなることを理解する。
混同注意
血糖値は肝臓で産生され、末梢組織で消費されるため、心臓から送られる動脈血中の糖濃度が最も高く、末梢で消費された後の静脈血が最も低い。尿糖やHbA1cといった他の血糖指標との混同に注意。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合は、ブドウ糖が心臓から末梢組織へ運ばれて消費される経路を思い浮かべ、組織に届く前の血液(動脈血)が最も高く、組織を通過した後の血液(静脈血)が最も低いという原則に照らして判断する。
関連知識
インスリンは血糖値を下げるホルモンであり、ブドウ糖を組織へ取り込ませる。血糖値が高い順は、動脈血>毛細管血>静脈血。ただし、空腹時や運動後など、代謝状態によってはこれらの差が小さくなることもあります。