炭化水素鎖中に2つ以上の二重結合を持つ脂肪酸はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
選択肢のリノール酸は2つの二重結合を、α-リノレン酸は3つの二重結合を持つ多価不飽和脂肪酸です。一方、オレイン酸は1つの二重結合しか持たず、ステアリン酸とパルミチン酸は二重結合を持たない飽和脂肪酸です。したがって、複数の二重結合を持つ脂肪酸はリノール酸とα-リノレン酸です。
選択肢ごとの解説
- 1. オレイン酸は炭化水素鎖中に二重結合を1つだけ持つ一価不飽和脂肪酸です。正しくは:「複数の二重結合を有する」という条件に合致しません。選びやすい理由:一般的な不飽和脂肪酸であり、名前はよく聞くため選択肢として魅力的に映るかもしれません。混同注意:リノール酸やα-リノレン酸のような多価不飽和脂肪酸と混同することがあります。
- 2. 正解。リノール酸は炭素数18の脂肪酸で、二重結合を2つ持っています。これは多価不飽和脂肪酸に分類されます。
- 3. ステアリン酸は炭素数18の飽和脂肪酸であり、二重結合を全く持っていません。正しくは:「複数の二重結合を有する」という条件に合致しません。選びやすい理由:脂肪酸の基本的な種類としてよく登場するため、安易に選んでしまう可能性があります。混同注意:不飽和脂肪酸と混同したり、飽和と不飽和の違いを忘れている場合に間違えやすいです。
- 4. パルミチン酸は炭素数16の飽和脂肪酸であり、二重結合を全く持っていません。正しくは:「複数の二重結合を有する」という条件に合致しません。選びやすい理由:ステアリン酸と同様に、基本的な飽和脂肪酸であるため、選択肢として見慣れているかもしれません。混同注意:不飽和脂肪酸と混同したり、飽和と不飽和の違いを忘れている場合に間違えやすいです。
- 5. 正解。α-リノレン酸は炭素数18の脂肪酸で、二重結合を3つ持っています。これは多価不飽和脂肪酸に分類されます。
国試ポイント
脂肪酸の構造と分類、特に飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の区別が問われています。それぞれの代表的な脂肪酸の名前と二重結合の数を正確に理解しているかが重要です。
混同注意
脂肪酸の名称と二重結合の数の組み合わせが混乱しやすいポイントです。特に、オレイン酸(1つ)、リノール酸(2つ)、α-リノレン酸(3つ)といった似た名前の不飽和脂肪酸の違いは頻出です。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、次に確認すべきは、それぞれの脂肪酸の二重結合の位置(ω-3、ω-6など)や、生体内での代謝経路、生理機能(例: 必須脂肪酸、プロスタグランジン前駆体)です。
関連知識
飽和脂肪酸(例: パルミチン酸、ステアリン酸)、一価不飽和脂肪酸(例: オレイン酸)、多価不飽和脂肪酸(例: リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、EPA、DHA)。ω-3系脂肪酸とω-6系脂肪酸の分類、必須脂肪酸についても関連知識として押さえるべきです。