静脈採血法について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
静脈採血は患者さんの安全確保が最優先されるため、正確な本人確認と感染管理が極めて重要です。フルネームでの確認は医療安全の基本であり、ホルダーの交換は交差感染防止に不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。患者安全確保の基本であり、取り違え防止のために、患者自身にフルネームを名乗ってもらうことで能動的な本人確認を行います。選びやすい理由:常識的で当たり前のように感じるため、見落としやすい選択肢ですが、医療安全上非常に重要です。混同注意:ベッドサイドネームや診察券番号による確認のみで十分だと考えること。
- 2. 正解。ホルダーは血液に触れる可能性があるため、交差感染防止の観点から、ディスポーザブル製品として患者ごとに新しいものに交換することが義務付けられています。選びやすい理由:ホルダーは針と異なり再利用できると誤解しやすいため。混同注意:ホルダーが針のように完全な閉鎖系であると誤解し、汚染されないと考えること。
- 3. 尺側皮静脈は正中皮静脈や橈側皮静脈に比べて細く、採血が困難な場合が多いです。一般的に、太くて動かず、表層に位置する正中皮静脈が第一選択となります。正しくは:採血を行う場所としては、正中皮静脈が第一に選ばれます。選びやすい理由:腕の静脈であればどれでも良いと考える、あるいは尺側皮静脈も採血部位として用いられるため。混同注意:腕の解剖学的構造と各静脈の特性の理解不足。
- 4. 刺入部を揉むと、皮下出血や血腫形成、内出血のリスクが高まります。止血を促すためには、針を抜いた後、清潔な綿花などで穿刺部位をしっかりと圧迫することが重要です。正しくは:針を抜いた後、刺入部をしっかりと圧迫して止血を促します。選びやすい理由:血行促進のために揉むことが良いと誤解しているため、あるいはマッサージ効果を期待してしまうため。混同注意:一般的な打撲後のマッサージと止血方法の混同。
- 5. 使用済みの針をホルダーから取り外す際に、針刺し事故のリスクが高まります。針とホルダーは一体型のまま廃棄容器に入れるのが原則です。正しくは:使用済みの針は、ホルダーから取り外さずに、一体型のまま廃棄容器に入れます。選びやすい理由:廃棄容器の容量を節約したい、あるいは針とホルダーを別々の廃棄物として処理すると誤解しているため。混同注意:医療廃棄物の分別ルールと、針刺し事故防止のための安全策の知識不足。
国試ポイント
医療行為における患者確認の重要性、感染管理の基本、採血部位の選択、適切な止血方法、医療廃棄物の取り扱い。
混同注意
患者確認の方法(ベッドサイドネームとの併用や複数IDによる確認)、ホルダーと針の一体型廃棄、止血方法の誤解。
次に同じ論点が出たら
医療行為における患者確認は2つ以上の方法で行われているか、感染性廃棄物の取り扱いに関する器具の分離・廃棄方法が適切か、解剖学的に採血に適した部位が第一選択されているかを確認します。
関連知識
中心静脈カテーテル挿入時の本人確認、輸血時の二重チェック、スタンダードプリコーション、針刺し事故防止対策。