CRP産生に関与するサイトカインはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
CRP(C反応性タンパク)は、急性期の炎症や組織損傷時に肝臓で産生される代表的な急性期タンパク質です。その産生を強力に誘導する主要なサイトカインはIL-6(インターロイキン-6)であり、他にIL-1βやTNF-αもCRP産生を誘導します。IL-6は特に肝細胞に作用し、CRPや血清アミロイドA(SAA)などの急性期タンパク質の合成を促進します。したがって、CRP産生に関与するサイトカインとしてIL-6が適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. IFN-γ(インターフェロン-γ)は、Th1細胞が産生するサイトカインで、マクロファージを活性化し、細胞内病原体の排除に重要ですが、CRP産生を直接強く誘導するサイトカインではありません。正しくは:CRP産生を強く誘導するのはIL-6、IL-1β、TNF-αなどです。選びやすい理由:炎症反応に関わる重要なサイトカインであるため、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:IL-6やIL-1βといった急性期応答を誘導するサイトカインと混同しやすいかもしれません。
- 2. IL-4(インターロイキン-4)は、主にTh2細胞が産生し、B細胞の活性化やIgE抗体産生、アレルギー反応、寄生虫感染防御に関与しますが、CRP産生とは直接的な関連は低いです。正しくは:CRP産生を強く誘導するのはIL-6、IL-1β、TNF-αなどです。選びやすい理由:免疫応答に関わるサイトカインであるため、選択肢として考えやすいかもしれません。混同注意:Th1サイトカイン(IFN-γなど)とのバランスで語られることが多いため、急性期反応との関連を誤解することがあるかもしれません。
- 3. 正解。IL-6(インターロイキン-6)は、肝臓でのCRPを含む急性期タンパク質の産生を強力に誘導する主要なサイトカインです。炎症反応や感染症の際に血中濃度が上昇します。
- 4. IL-18(インターロイキン-18)は、NK細胞やT細胞からのIFN-γ産生を誘導するなど、Th1型免疫応答を促進するサイトカインですが、CRPの産生を直接的かつ主要に誘導するサイトカインではありません。正しくは:CRP産生を強く誘導するのはIL-6、IL-1β、TNF-αなどです。選びやすい理由:炎症性サイトカインとして知られているため、急性期反応との関連を想起しやすいかもしれません。混同注意:IL-1βと同じIL-1ファミリーに属するため、急性期反応への関与を混同しやすいかもしれません。
- 5. TGF-β(形質転換増殖因子-β)は、細胞の増殖、分化、アポトーシスを制御するほか、免疫抑制作用を持つなど、多岐にわたる生理作用がありますが、CRPの産生を直接的に誘導するサイトカインではありません。正しくは:CRP産生を強く誘導するのはIL-6、IL-1β、TNF-αなどです。選びやすい理由:免疫調節に関わる重要なサイトカインであるため、何らかの炎症反応への関与を推測しやすいかもしれません。混同注意:炎症を抑制する側面があるため、急性期反応を促進するサイトカインとは異なる役割であることを混同しやすいかもしれません。
国試ポイント
CRPの産生メカニズム、特にどのサイトカインがその産生を誘導するかは、臨床検査技師国家試験で頻繁に問われる基本的な知識です。急性期反応に関わる主要なサイトカインとその役割を理解しているかどうかが試されます。
混同注意
急性期反応に関わる他のサイトカイン(IL-1β, TNF-αなど)や、異なる免疫応答(Th1, Th2など)に関わるサイトカインとの混同が起こりやすいです。
次に同じ論点が出たら
CRPの産生を誘導するサイトカインだけでなく、各サイトカインの主要な役割(例:IL-4はIgE産生、IFN-γはマクロファージ活性化など)や、サイトカインネットワーク全体における位置づけについても確認すると良いでしょう。
関連知識
CRPの臨床的意義(炎症、感染症、組織損傷の指標)、他の急性期タンパク質(SAA、ハプトグロビン、α1-酸性糖タンパクなど)、急性期タンパク質が産生される臓器(主に肝臓)。