下垂体後葉ホルモンはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
下垂体後葉から分泌されるホルモンは、視床下部の視索上核および室傍核で産生され、下垂体後葉に運ばれて貯蔵・分泌されるオキシトシンとバソプレッシンの2種類です。プロラクチンと成長ホルモンは下垂体前葉から、ヒト絨毛性ゴナドトロピンは胎盤から分泌されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。オキシトシンは下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、子宮収縮や乳汁分泌促進などの作用があります。下垂体後葉で貯蔵・分泌されますが、生産は視床下部で行われます。
- 2. プロラクチンは下垂体前葉から分泌されるホルモンで、乳腺の発達や乳汁の生成・分泌を促進します。正しくは:プロラクチンは下垂体前葉から分泌されます。選びやすい理由:乳腺に関連するホルモンなので、オキシトシンと混同し、漠然と下垂体由来と考えてしまう可能性があります。混同注意:オキシトシン(乳汁分泌促進)
- 3. 成長ホルモンは下垂体前葉から分泌されるホルモンで、体の成長や代謝調節に関与します。正しくは:成長ホルモンは下垂体前葉から分泌されます。選びやすい理由:下垂体から分泌される主要なホルモンの一つであるため、下垂体後葉という限定を見落としやすいです。混同注意:バソプレッシンやオキシトシン(下垂体後葉)
- 4. 正解。バソプレッシン(抗利尿ホルモン、ADH)は下垂体後葉から分泌されるホルモンで、腎臓での水再吸収を促進し、尿量を減少させる作用があります。オキシトシンと同様に、視床下部で生産され、下垂体後葉で貯蔵・分泌されます。選びやすい理由:利尿作用と混同しやすいが、抗利尿作用である。
- 5. ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は主に妊娠中に胎盤から分泌されるホルモンであり、下垂体とは関係ありません。正しくは:ヒト絨毛性ゴナドトロピンは胎盤から分泌されます。選びやすい理由:ホルモンであること、特に性腺刺激ホルモン様作用を持つことから、下垂体ホルモンと誤解しやすい可能性があります。混同注意:黄体形成ホルモン(LH)や卵胞刺激ホルモン(FSH)(下垂体前葉のゴナドトロピン)
国試ポイント
下垂体前葉と後葉から分泌されるホルモンの種類とそれぞれの主な作用を正確に区別できるかが問われています。特に、下垂体後葉ホルモンは視床下部で産生され、下垂体後葉に貯蔵・分泌されるという経路も重要です。
混同注意
下垂体前葉ホルモンと後葉ホルモンの区別、特に名前が似ていなくても機能が似ているもの(例: プロラクチンとオキシトシン)や、下垂体から分泌される主要なホルモン全般との混同。
次に同じ論点が出たら
下垂体各部位のホルモンが視床下部からの制御をどのように受けるか、それぞれのホルモンの具体的な生理作用を問う問題が出ると予想されます。また、ホルモンの異常による疾患(例:尿崩症、先端巨大症など)についても関連付けて学習すると良いでしょう。
関連知識
下垂体前葉ホルモン(成長ホルモン、プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン)、視床下部ホルモン(放出ホルモン、抑制ホルモン)、各ホルモンの標的臓器と生理作用。