伝音性難聴を呈するのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
伝音性難聴は、外耳から中耳にかけての音の伝達経路に障害があることで生じる難聴です。中耳炎や耳垢塞栓は、この音の伝達経路を物理的に阻害するため、伝音性難聴の原因となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。中耳に炎症が起こることで、鼓膜や耳小骨の動きが阻害され、音の伝達が悪くなるため、伝音性難聴の原因となります。
- 2. 正解。外耳道に耳垢が過剰に蓄積して詰まることで、音の振動が鼓膜に届きにくくなり、伝音性難聴を引き起こします。
- 3. 聴神経腫瘍は、音を脳に伝える神経(聴神経)に発生する腫瘍であり、音の感知や神経伝達経路に障害をもたらすため、感音性難聴の原因となります。正しくは:感音性難聴の原因となる。選びやすい理由:難聴を引き起こすことは事実なので、症状名と原因の組み合わせで選択肢に入っていると、安易に選んでしまう可能性がある。混同注意:伝音性難聴と感音性難聴の区別。特に聴神経は音の「伝達」に関わるため、名称から伝音性と混同しやすい。
- 4. 突発性難聴は、内耳の有毛細胞や聴神経の障害によって引き起こされると考えられており、感音性難聴の一種です。正しくは:感音性難聴の原因となる。選びやすい理由:「難聴」という言葉が含まれているため、深く考えずに選択してしまう可能性がある。混同注意:伝音性難聴と感音性難聴の区別。
- 5. メニエール病は内耳の内リンパ水腫が原因で、主に感音性難聴、めまい、耳鳴りを引き起こします。正しくは:感音性難聴の原因となる。選びやすい理由:難聴を引き起こす病気であることは事実なので、伝音性か感音性かを深く考えずに選んでしまう可能性がある。混同注意:伝音性難聴と感音性難聴の区別。内耳の病気は基本的に感音性であるという知識が曖昧な場合に混同しやすい。
国試ポイント
難聴の種類(伝音性難聴と感音性難聴)とその代表的な原因疾患を正しく理解しているかが問われます。特に、どの部位の障害がどちらの種類の難聴を引き起こすかを区別できることが重要です。
混同注意
伝音性難聴と感音性難聴の定義と原因疾患。外耳・中耳の疾患と内耳・聴神経の疾患が、それぞれどちらの種類の難聴を引き起こすかの区別。
次に同じ論点が出たら
伝音性難聴と感音性難聴の鑑別は、純音聴力検査の結果(気導と骨導のギャップの有無)を読み解く能力とセットで問われることも多いので、聴力図と疾患の関連を学習すること。また、各疾患の病態生理や治療法についても深く理解しておくこと。
関連知識
伝音性難聴: 外耳道閉鎖(耳垢塞栓、外耳道異物)、鼓膜穿孔、中耳炎(滲出性、急性化膿性)、耳硬化症など。骨導聴力は正常だが、気導聴力が低下する。感音性難聴: 内耳(蝸牛)障害、聴神経障害、脳幹・大脳皮質聴覚野の障害など。メニエール病、突発性難聴、老人性難聴、騒音性難聴、聴神経腫瘍、薬剤性難聴など。気導・骨導聴力ともに低下する。混合性難聴: 伝音性難聴と感音性難聴の両方が合併している状態。検査: 純音聴力検査(気導聴力、骨導聴力)、語音聴力検査、ティンパノメトリーなど。