外胚葉から発生するのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
中枢神経系は外胚葉の神経板から形成される神経管に由来します。副腎髄質は外胚葉由来の神経冠細胞から発生します。一方、気管と結腸は内胚葉、脾臓は中胚葉に由来します。
選択肢ごとの解説
- 1. 気管は原始的な前腸から分化するため、内胚葉に由来します。正しくは:内胚葉から発生します。選びやすい理由:呼吸器系は複雑な構造を持つため、胚葉の区別が曖昧に感じられることがあります。混同注意:肺胞上皮など、最終的な器官の機能と胚葉起源が直結しにくい場合と混同しやすいです。
- 2. 結腸は消化管の一部であり、原始的な中腸や後腸から分化するため、内胚葉に由来します。正しくは:内胚葉から発生します。選びやすい理由:消化器系全体を漠然と捉えてしまうと、具体的な胚葉起源を混同しやすいです。混同注意:消化管を構成する各層(例えば筋層は中胚葉)と、主要な上皮の起源を混同しやすいです。
- 3. 脾臓は背側腸間膜の中胚葉が肥厚して形成されます。正しくは:中胚葉から発生します。選びやすい理由:免疫器官としての機能から、リンパ組織との関連で胚葉起源を誤解しやすいです。混同注意:リンパ組織(免疫系)全体の胚葉起源と、脾臓の胚葉起源を混同しやすいです。
- 4. 正解。脊髄や脳などの主要な中枢神経系は、外胚葉の神経板から形成される神経管に由来します。
- 5. 正解。副腎髄質は神経冠細胞に由来します。神経冠細胞は外胚葉から分化する特殊な細胞集団です。
国試ポイント
発生学における三胚葉(外胚葉、中胚葉、内胚葉)からの各臓器・組織の発生源は、臨床検査技師国家試験で頻出の知識です。特に、基本的な臓器の胚葉起源に加え、神経冠細胞や鰓弓由来の特殊な臓器の知識も問われることがあります。
混同注意
副腎皮質(中胚葉由来)と副腎髄質(外胚葉由来)のように、同一臓器内でも異なる胚葉から発生する部分があること。また、消化管の各層(上皮は内胚葉、筋層は中胚葉など)と、全体の起源の区別。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出た場合、主要な臓器だけでなく、特定の細胞や組織(例: 水晶体、歯のエナメル質、心臓、腎臓、消化管上皮、膀胱、肝臓、膵臓)の胚葉起源も正確に区別できるかを確認しましょう。
関連知識
三胚葉の主な分化先の一覧。神経冠細胞の分化先(例:色素細胞、末梢神経節、副腎髄質)。鰓弓の分化先(例:顔面骨格、甲状腺、副甲状腺)。