構造蛋白質はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
コラーゲンは、皮膚、骨、腱、軟骨などの結合組織の主要な構成成分であり、その線維性の性質により生体組織の強度と構造を保つ役割を担う代表的な構造蛋白質です。一方、他の選択肢は、アルブミンが運搬と浸透圧維持、フィブリノゲンが血液凝固、セルロプラスミンが銅輸送、α-リポプロテインが脂質輸送といった異なる機能を持つ蛋白質であり、構造蛋白質ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. アルブミンは、主に浸透圧の維持や物質輸送(脂肪酸、薬物、ホルモンなど)を担う運搬蛋白質であり、構造蛋白質ではありません。正しくは:アルブミンは血漿の浸透圧維持や物質輸送に関わる蛋白質である。選びやすい理由:血液中の主要な蛋白質として有名であるため、重要な役割を担う蛋白質として誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:構造蛋白質(コラーゲン、エラスチンなど)と機能蛋白質(アルブミン、酵素など)の区別。
- 2. 正解。コラーゲンは、結合組織、骨、軟骨、皮膚、腱などの主要な構成要素であり、生体の構造を支える最も豊富な蛋白質です。その強靭な線維構造により、組織に強度と弾力性を与える構造蛋白質として機能します。
- 3. フィブリノゲンは血液凝固系の蛋白質で、トロンビンによってフィブリンに変換され、血栓形成に関与しますが、構造蛋白質ではありません。正しくは:フィブリノゲンは血液凝固に関わる蛋白質である。選びやすい理由:体内で重要な役割を果たす蛋白質であるため、構造を支えるものと誤解する可能性があります。特に、最終的に凝固して構造を形成する点で混同しやすいかもしれません。混同注意:構造蛋白質と機能蛋白質、特に凝固系蛋白質との区別。
- 4. セルロプラスミンは、銅の輸送や貯蔵、酸化還元反応に関わる血漿蛋白質であり、構造蛋白質ではありません。正しくは:セルロプラスミンは銅輸送や酸化還元反応に関わる蛋白質である。選びやすい理由:比較的マイナーな蛋白質であるため、役割が不明確な場合に選択してしまう可能性があります。混同注意:様々な機能を持つ血漿蛋白質と構造蛋白質の区別。
- 5. α-リポプロテイン(HDL)は、コレステロールを末梢組織から肝臓へ運ぶ役割を持つリポ蛋白質であり、構造蛋白質ではありません。正しくは:α-リポプロテインはコレステロール輸送に関わる蛋白質である。選びやすい理由:リポ蛋白質は血液中で脂質と結合して運搬されるため、その複雑な構造から構造蛋白質と誤解する可能性があります。混同注意:リポ蛋白質(脂質輸送)と構造蛋白質(組織支持)の区別。
国試ポイント
生体内の主要な蛋白質について、その機能(構造、運搬、酵素、凝固など)を正確に理解しているかが問われています。特に、各蛋白質の役割と分類を区別できる知識が重要です。
混同注意
機能蛋白質(酵素、ホルモン、抗体、運搬蛋白質、凝固蛋白質など)と構造蛋白質の明確な区別ができていないと混同しやすいです。特に、生体内で重要な役割を果たす蛋白質は多岐にわたるため、個々の蛋白質の具体的な機能と分類を覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合は、まず各蛋白質の「主な役割」が何かを判断します。特に、「細胞や組織の形を維持する、または強度を与える」といった記述があれば構造蛋白質を疑い、それ以外の輸送、触媒、防御などの機能であれば、その機能に応じた蛋白質に分類します。
関連知識
コラーゲンの種類と分布(I型、II型、III型など)、エラスチン(弾性線維)、ケラチン(皮膚、毛髪)、アクチン・ミオシン(筋収縮)といった他の構造蛋白質の例。また、アルブミン、グロブリン、フィブリノゲンといった血漿蛋白質の主要な機能も関連知識として重要です。