我が国のメタボリックシンドロームの診断基準項目に含まれるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
日本のメタボリックシンドローム診断基準は、内臓脂肪蓄積(腹囲)を必須とし、これに加えて『高血糖(空腹時血糖110mg/dL以上)』『高血圧(収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上)』『脂質異常(中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL未満)』のうち2項目以上が当てはまる場合に診断されます。したがって、血圧と中性脂肪は診断基準項目に含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。日本のメタボリックシンドローム診断基準には、高血圧(収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上)が必須項目の一つとして含まれています。
- 2. 体重そのものは診断基準の必須項目ではありません。ただし、内臓脂肪蓄積の指標として腹囲が用いられ、これがメタボリックシンドロームの診断の前提となります。正しくは:体重そのものではなく、腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)が必須項目です。選びやすい理由:メタボリックシンドロームは肥満と関連が深いため、体重が重要項目だと勘違いしやすいです。混同注意:腹囲と体重の区別。特に腹囲が内臓脂肪の指標として用いられること。
- 3. 尿糖は糖尿病のスクリーニング検査項目ですが、メタボリックシンドロームの診断基準項目には含まれていません。血糖値が基準に含まれます。正しくは:尿糖ではなく、高血糖(空腹時血糖110mg/dL以上、またはHbA1c)が必須項目の一つとして含まれます。選びやすい理由:メタボリックシンドロームは糖尿病のリスク要因であるため、関連性の高い尿糖が基準項目だと誤解しやすいです。混同注意:血糖値と尿糖の区別。糖尿病とメタボリックシンドロームの関連性。
- 4. 心電図は心臓の状態を評価する検査であり、メタボリックシンドロームの診断基準項目には含まれていません。正しくは:心電図はメタボリックシンドロームの診断基準項目ではありません。メタボリックシンドロームは心血管疾患のリスクを高めますが、心電図は診断そのものには用いられません。選びやすい理由:メタボリックシンドロームが将来的に心疾患のリスクを高めることから、心臓関連の検査である心電図が診断基準に含まれると錯覚しやすいです。混同注意:メタボリックシンドロームの合併症リスク評価と診断基準の区別。
- 5. 正解。日本のメタボリックシンドローム診断基準には、高トリグリセリド血症(中性脂肪150mg/dL以上)が必須項目の一つとして含まれています。同時にHDLコレステロールの低値も評価されます。
国試ポイント
日本のメタボリックシンドローム診断基準の具体的な項目を正確に覚えているかを確認する問題です。特に、前提となる腹囲と、それに加えて評価される3つのカテゴリー(血糖、血圧、脂質)とその具体的な数値基準を理解しているかが問われます。
混同注意
体重と腹囲、尿糖と血糖、診断基準と合併症評価の検査を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、腹囲、血糖、血圧、脂質異常の具体的な数値基準、あるいは各項目の組み合わせ(例:3項目以上で診断されるものなど)を問う問題が出る可能性があります。また、診断基準が国によって異なる場合もあるため、日本の基準であることを意識して学習すると良いでしょう。
関連知識
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満を基盤とし、高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上を合併している状態を指します。心血管疾患や糖尿病の発症リスクを高めるため、早期発見と介入が重要視されます。診断基準の数値も合わせて覚える必要があります(腹囲: 男性85cm以上、女性90cm以上。血圧: 収縮期130mmHg以上かつ/または拡張期85mmHg以上。血糖: 空腹時血糖110mg/dL以上。脂質: 中性脂肪150mg/dL以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dL未満)。