単一呼吸法によるクロージングボリューム測定で使用するガスはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
単一呼吸曲線法によるクロージングボリューム(閉鎖気量)測定では、被験者に100%酸素を吸入させ、肺内の窒素を洗い出します。その後、ゆっくりと呼出させ、呼気中の窒素濃度と呼気量の関係を記録することで、クロージングボリュームを算出します。この原理は、肺の上部と下部での換気血流比の違いと、それに伴う窒素濃度の差を利用しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。単一呼吸曲線法によるクロージングボリューム測定では、吸入ガスとして100%酸素を用います。これにより、肺内の窒素を洗い出し、呼気中の窒素濃度変化からクロージングボリュームを算出します。
- 2. 酸素と窒素の混合ガスは通常の空気であり、クロージングボリューム測定では肺内の窒素を洗い出すために100%酸素を吸入させます。正しくは:単一呼吸曲線法では、吸入ガスとして100%酸素を使用します。選びやすい理由:通常の空気の組成が酸素と窒素であるため、肺機能検査で利用されるのではないかと誤解する可能性があります。混同注意:通常の呼吸ガスと、肺機能検査のための特定ガスを混同している可能性があります。
- 3. ヘリウムは、機能的残気量(FRC)の測定(ヘリウム閉鎖法)に用いられますが、クロージングボリューム測定には適しません。正しくは:クロージングボリューム測定では、100%酸素を吸入ガスとして用います。ヘリウムはFRC測定に利用されます。選びやすい理由:ヘリウムが肺機能検査で用いられるガスであるため、他の肺機能検査にも関連すると誤解する可能性があります。混同注意:異なる肺機能検査(FRC測定とクロージングボリューム測定)で使用されるガスを混同している可能性があります。
- 4. 一酸化炭素は、肺拡散能(DLCO)の測定に用いられますが、クロージングボリューム測定には使用されません。正しくは:クロージングボリューム測定では、100%酸素を吸入ガスとして用います。一酸化炭素は肺拡散能測定に利用されます。選びやすい理由:一酸化炭素が肺機能検査で用いられるガスであるため、他の肺機能検査にも関連すると誤解する可能性があります。混同注意:異なる肺機能検査(肺拡散能測定とクロージングボリューム測定)で使用されるガスを混同している可能性があります。
- 5. 酸素と二酸化炭素の混合ガスは、主に血液ガス分析や特定の換気応答試験で用いられることがありますが、クロージングボリューム測定には適しません。正しくは:クロージングボリューム測定では、100%酸素を吸入ガスとして用います。選びやすい理由:二酸化炭素も呼吸生理において重要なガスであるため、肺機能検査に関連すると誤解する可能性があります。混同注意:呼吸に関わる一般的なガスと、特定の肺機能検査に必要な特殊ガスを混同している可能性があります。
国試ポイント
肺機能検査における各測定項目と、それに使用される特殊ガスの組み合わせを正確に理解しているかが問われています。特に、単一呼吸曲線法によるクロージングボリューム測定の原理と使用ガスは頻出です。
混同注意
機能的残気量(FRC)測定(ヘリウム閉鎖法)、肺拡散能(DLCO)測定(一酸化炭素)など、他の肺機能検査で使用されるガスと混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
この問題で正答できなかった場合、肺機能検査の各項目で使用される特殊ガスと、それぞれの検査の基本的な原理について再度確認が必要です。特に、各ガスがなぜその検査で用いられるのか(例:ヘリウムは不活性ガス、COは血中への移行性)を理解することが重要です。
関連知識
・機能的残気量(FRC)測定:ヘリウム閉鎖法(ヘリウムガス) ・肺拡散能(DLCO)測定:一酸化炭素(CO) ・クロージングボリューム(CV)測定:単一呼吸曲線法(100%酸素) これらの測定原理と、それぞれの検査で用いられるガスの種類を関連付けて学習することが重要です。