膠原線維の染色に用いられる染色法はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
アザン染色とマッソントリクローム染色は、組織学において膠原線維を他の組織成分と区別して染め分けるための代表的なトリクローム染色法です。PAS反応は多糖類、Feulgen反応はDNA、ムチカルミン染色は粘液の検出に用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. PAS反応は主にグリコーゲン、糖タンパク質、プロテオグリカンなどの多糖類を検出する染色法であり、膠原線維の直接的な染色には用いられません。正しくは:PAS反応はグリコーゲンや糖タンパク質の検出に用いられます。選びやすい理由:組織学染色法の選択肢の一つとして提示されるため、知識が曖昧だと誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:他の特殊染色法と混同しやすいです。
- 2. 正解。アザン染色は結合組織の線維成分、特に膠原線維を青色に染め分けるトリクローム染色の一種です。
- 3. Feulgen反応はDNAの検出に特化した組織化学的反応であり、核酸を構成するデオキシリボースアルデヒド基とシッフ試薬が反応することで赤紫色に染まります。膠原線維の染色には適していません。正しくは:Feulgen反応はDNAの検出に用いられます。選びやすい理由:核酸の染色として有名なため、知識が不確かな場合、選択肢として選びやすいかもしれません。混同注意:他の核染色法や特殊染色法と混同しやすいです。
- 4. ムチカルミン染色は、主に粘液(ムチン)やクリプトコッカスなどの真菌を検出するために用いられる染色法です。膠原線維の染色には用いられません。正しくは:ムチカルミン染色は粘液や真菌の検出に用いられます。選びやすい理由:特殊染色法の一つとして提示されるため、膠原線維の染色に関する知識が不十分だと誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:他の粘液染色法や微生物染色法と混同しやすいです。
- 5. 正解。マッソントリクローム染色(Masson's trichrome)は、膠原線維を青色または緑色に、筋線維や細胞質を赤色に染め分け、線維成分を明瞭に識別できる代表的な染色法です。
国試ポイント
結合組織、特に膠原線維を染め分けるための主要な特殊染色法について、その名称と目的を正確に理解しているかが問われています。他の特殊染色法とその適用対象も合わせて問われることが多いです。
混同注意
様々な特殊染色法(PAS反応、アザン染色、Feulgen反応、ムチカルミン染色、弾性線維染色、網状線維染色など)の目的や染色対象が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の論点が出題された場合、特殊染色法の名称と、それがどの組織成分(または物質)を染め分けるのに使われるかを正確に判断できるかを確認します。
関連知識
トリクローム染色の原理、染色される各組織成分の色(例:膠原線維は青/緑、筋線維は赤)、他の特殊染色法(例:弾性線維染色のレゾルシンフクシン染色やオルセイン染色、網状線維染色のGomori's reticulin染色)の対象と目的。