病理解剖の感染対策で誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
病理解剖室では、検体の病原体が外部に拡散するのを防ぐため、室内の気圧を外部より低く保つ「陰圧空調」が適切です。陽圧空調は、外部からの汚染物質の侵入を防ぐ目的で、クリーンルームなどに用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。病理解剖室のような、感染性物質を扱う場所では、室内の空気が外部へ漏れ出すことを防ぐために陰圧空調が適切です。陽圧空調は、外部からの汚染物質の侵入を防ぐ目的で使用されるため、目的が異なります。正しくは:陰圧式空調を使用する。選びやすい理由:空調が感染対策に重要であるという認識から、具体的な方式を意識せず選択してしまう可能性があります。混同注意:クリーンルームなどで外部からの微生物侵入を防ぐための陽圧室と、感染性物質の拡散を防ぐ陰圧室の目的を混同しやすいです。
- 2. 体液や血液などの飛散から身体や衣服を保護するために、防水性のあるエプロンの着用は必須の感染対策です。
- 3. 病理解剖で使用した器具は、感染性物質が付着している可能性があるため、必ず滅菌または適切に消毒処理を行う必要があります。これはスタンダードプリコーションの基本です。
- 4. 感染性物質との直接接触を防ぐため、解剖作業を開始する前はもちろん、解剖室への入室段階で手袋を装着することは適切な感染対策です。
- 5. 被検体(ご遺体)がどのような感染症に罹患していたかを確認することで、適切な予防策(例:N95マスクの着用、追加の個人防護具)を講じることができ、医療従事者のリスクを低減できます。
国試ポイント
病理解剖における感染対策の基本、特に空調方式の選択理由(陽圧と陰圧の違い)について理解しているかを問う問題です。基本的な個人防護具の着用や器具の取り扱い、情報収集の重要性も含まれます。
混同注意
陽圧空調と陰圧空調の目的。陽圧は外部からの清浄度維持、陰圧は内部からの汚染拡散防止。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、病理検体の取り扱いや、感染症指定医療機関における病室の空調方式について問われる可能性があります。
関連知識
スタンダードプリコーション、感染経路別予防策、個人防護具(PPE)の種類と適切な使用方法、医療機関における空調設備の役割、病原体の封じ込め。