我が国の標準臨床検査コード〈臨床検査マスター〉はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
JLAC(Japan Medical Laboratory Code)は、日本の臨床検査項目を標準化し、施設間でデータを共有・比較可能にするために日本臨床検査医学会と日本臨床病理学会が作成した標準コード体系です。特に「JLAC-10」が広く利用されており、我が国の標準臨床検査マスターとして機能しています。他の選択肢は、病院情報システム、医療情報交換規格、疾病分類コード、検査室情報システムであり、直接的に「標準臨床検査コード」を指すものではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. HISは病院情報システム全体を指す用語であり、特定の検査コード体系ではありません。正しくは:HISは病院全体の情報システムです。標準臨床検査コードではありません。選びやすい理由:医療情報システムの一部であるため、関連性があるように見えるかもしれません。混同注意:HL7やLISなどの具体的な医療情報システム関連用語と混同しやすいです。
- 2. HL7は医療情報交換のための国際標準規格であり、特定の臨床検査コードマスターそのものではありません。正しくは:HL7は医療情報をやり取りするための通信規約(標準規格)です。検査コード自体を指すものではありません。選びやすい理由:医療情報標準化の文脈でよく登場するため、正しい選択肢に見えるかもしれません。混同注意:JLAC-10と、そのコードをやり取りするHL7などの通信規格と混同しやすいです。
- 3. ICDは国際疾病分類の略であり、疾病の分類コードですが、臨床検査項目そのものの標準コードではありません。正しくは:ICDは疾病や関連保健問題の国際統計分類です。臨床検査項目そのもののコードではありません。選びやすい理由:医療情報や分類という点で関連があるため、選択肢として魅力的です。混同注意:疾病コードであるICDと、検査項目コードであるJLAC-10を混同しやすいです。
- 4. 正解。JLAC(Japan Medical Laboratory Code)は、我が国で臨床検査データを標準化するために作成された「標準臨床検査マスター」の略称です。特にJLAC-10が広く利用されています。
- 5. LISは検査室情報システム(Laboratory Information System)の略であり、検査業務を管理するシステム全体を指し、特定の検査コード体系ではありません。正しくは:LISは検査室内の情報システムです。標準臨床検査コードではありません。選びやすい理由:「検査」というキーワードから、関連性が高いと誤解しやすいです。混同注意:HISやHL7などの他の医療情報システム関連用語と混同しやすいです。
国試ポイント
日本の医療情報標準化において、臨床検査領域で用いられる標準コードの名称を問う問題です。各略語が具体的に何を指すのか、その役割を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
HL7(医療情報交換規格)、ICD(疾病分類)、LOINC(国際的な臨床検査コード)など、他の医療情報関連の略語と混同しやすいです。それぞれの定義と適用範囲を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、日本の医療情報標準化に関連する各種コードやシステムの略語と、その具体的な内容・役割が正しく結びついているかを確認する必要があります。特に、日本の標準コードであるJLAC-10と、国際標準やシステム名称との区別が重要です。
関連知識
HL7(Health Level Seven International)は医療情報交換のための国際標準規格、ICD(International Classification of Diseases)は疾病及び関連保健問題の国際統計分類、HIS(Hospital Information System)は病院情報システム、LIS(Laboratory Information System)は検査室情報システム。国際的な臨床検査コードにはLOINC(Logical Observation Identifiers Names and Codes)があります。