中皮に覆われている腔はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・3番
解説
胸腔と心膜腔は、それぞれ胸膜と心膜という漿膜(中皮細胞からなる膜)に裏打ちされた体腔です。漿膜は臓器を摩擦から保護し、滑らかな動きを可能にする役割があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 関節腔は滑膜によって裏打ちされており、中皮とは異なります。正しくは:関節腔は滑膜に覆われています。選びやすい理由:体腔の一つであるため、中皮に覆われていると誤解する可能性があります。混同注意:漿膜腔と滑膜腔の区別。
- 2. 正解。胸腔は胸膜という漿膜(中皮)によって覆われています。
- 3. 正解。心膜腔は心膜という漿膜(中皮)によって覆われています。
- 4. 肺胞腔は肺胞上皮細胞(扁平上皮細胞)によって構成されており、中皮とは異なります。肺胞腔は呼吸器系の実質的なガス交換が行われる場所であり、体腔ではありません。正しくは:肺胞腔は肺胞上皮細胞で構成されています。選びやすい理由:胸腔と関連があるため、混同して選んでしまう可能性があります。混同注意:胸腔と肺胞腔の区別、また体腔と気腔の区別。
- 5. 鼻腔は粘膜(線毛円柱上皮など)によって裏打ちされており、中皮とは異なります。鼻腔は外と繋がっており、漿膜腔ではありません。正しくは:鼻腔は粘膜に覆われています。選びやすい理由:口腔や鼻腔などの管腔臓器が体腔と誤認されることがあります。混同注意:漿膜腔と管腔臓器の内腔の区別。
国試ポイント
漿膜に覆われている体腔(胸腔、腹腔、心膜腔)とその機能、およびその他の体腔や管腔との区別を問う基本的な知識が求められます。特に「中皮」という専門用語と「漿膜」の関連性を理解しているかが重要です。
混同注意
漿膜腔(胸腔、腹腔、心膜腔)と、滑膜腔(関節腔)、粘膜に覆われた腔(鼻腔、口腔、消化管腔)、実質臓器内の腔(肺胞腔、尿細管腔)との混同。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、腹腔も選択肢に入れたり、各体腔に覆われている臓器の具体的な名称を問う形式が考えられます。また、漿膜炎などの疾患と関連付けて問われる可能性もあります。
関連知識
漿膜の組織学的特徴(中皮細胞)、各体腔に存在する臓器、漿液の役割。腹腔も中皮に覆われている代表的な体腔です。漿膜と粘膜の機能的・組織学的違い。