虚血性心疾患はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
虚血性心疾患とは、心臓の筋肉(心筋)への血液供給が不足することによって起こる疾患の総称です。主な原因は冠動脈の狭窄や閉塞で、これにより心筋への酸素や栄養の供給が滞ります。狭心症は一時的な血流不足によるもので、心筋梗塞は血流が完全に途絶え、心筋が壊死する状態を指します。これらはいずれも虚血性心疾患に分類されます。心内膜炎は感染症、肥大型心筋症は心筋の肥厚、心室中隔欠損症は先天性の構造異常であり、これらは虚血を直接の原因とする疾患ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。狭心症は、冠動脈の狭窄により心筋への血流が一時的に不足し、胸痛などの症状を引き起こす虚血性心疾患です。
- 2. 正解。心筋梗塞は、冠動脈が完全に閉塞し、心筋の一部が壊死する重篤な虚血性心疾患です。
- 3. 心内膜炎は、心臓の内膜、特に弁に細菌などが感染して炎症を起こす疾患であり、虚血性心疾患とは異なります。正しくは:心内膜炎は感染性疾患であり、虚血とは原因が異なります。選びやすい理由:「心臓の疾患」という点で共通するが、病態生理が異なるため誤り。混同注意:感染性心疾患やリウマチ性心疾患と混同する可能性があります。
- 4. 肥大型心筋症は、心筋が異常に肥厚することで心機能障害を引き起こす疾患であり、虚血が主な原因ではありません(遺伝性や不明な原因が多い)。正しくは:肥大型心筋症は心筋の構造異常による疾患であり、虚血とは原因が異なります。選びやすい理由:「心筋」という言葉が含まれるため、心臓病全般として選びやすいかもしれません。混同注意:他の心筋疾患(拡張型心筋症など)と混同する可能性があります。また、重症化すると相対的な虚血を伴うこともありますが、疾患の本質は虚血ではありません。
- 5. 心室中隔欠損症は、心室間の壁に穴が開いている先天性の心奇形であり、心筋への血流不足が原因となる虚血性心疾患とは異なります。正しくは:心室中隔欠損症は先天性の心奇形であり、虚血とは原因が異なります。選びやすい理由:「心臓の構造異常」であるため、心臓病であることは間違いなく、知識があいまいだと選びやすい。混同注意:その他の先天性心疾患(心房中隔欠損症、ファロー四徴症など)と混同する可能性があります。
国試ポイント
虚血性心疾患の定義とその代表的な疾患名を正確に理解しているかを問う問題です。他の主要な心疾患との鑑別がポイントとなります。
混同注意
虚血性心疾患と、他の主要な心疾患(感染性心疾患、心筋疾患、先天性心疾患など)との病態生理学的な違い。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、虚血性心疾患の診断基準や、それぞれの病態に合わせた治療法の選択肢が正答かどうかを確認する。
関連知識
虚血性心疾患の病態(冠動脈硬化、プラーク破裂、血栓形成)、症状(胸痛、放散痛)、診断方法(心電図、心臓超音波検査、冠動脈造影)、治療法(薬物療法、PCI、CABG)。