糖尿病型であるかどうかの判定に用いないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
グリコアルブミンは、主に糖尿病の治療効果判定や血糖コントロール状態のモニタリングに用いられる指標であり、過去2週間程度の血糖値を反映します。しかし、日本糖尿病学会の定める糖尿病の診断基準には含まれていません。HbA1c、随時血糖値、空腹時血糖値、および75g経口グルコース負荷試験の2時間値は、いずれも糖尿病型と判定するための診断基準として用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. HbA1cは過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映し、糖尿病の診断基準項目の一つです。正しくは:HbA1cは糖尿病型判定に用います。選びやすい理由:HbA1cが重要な糖尿病指標であることは広く知られているため、正しい選択肢に見えます。混同注意:他の血糖変動指標(グリコアルブミン、1,5-AGなど)との役割の違い。
- 2. 随時血糖値は、測定時間に関わらず血糖値が特定の基準値以上の場合に糖尿病型と判定されるため、診断基準として用いられます。正しくは:随時血糖値は糖尿病型判定に用います。選びやすい理由:食事の影響を受けるため、空腹時血糖値と比べて不安定に見えるかもしれませんが、診断基準には含まれます。混同注意:空腹時血糖値やOGTT後の血糖値との厳密な基準値の違い。
- 3. 空腹時血糖値は、糖尿病の診断において基本的な基準項目の一つです。正しくは:空腹時血糖値は糖尿病型判定に用います。選びやすい理由:糖尿病診断の最も基本的な指標の一つであり、正しい選択肢に見えます。混同注意:随時血糖値やOGTT後の血糖値との基準値の違い。
- 4. 正解。グリコアルブミンは、過去2週間程度の血糖コントロールの状態を反映する指標であり、主に糖尿病の治療効果判定や短期的な血糖変動の評価に用いられますが、糖尿病型の『診断基準』としては採用されていません。正しくは:グリコアルブミンは糖尿病型の診断基準には用いません。選びやすい理由:HbA1cと同様に糖化タンパク質の一種であり、糖尿病の病態把握に利用されるため、診断にも使えると誤解しやすいです。混同注意:HbA1cや1,5-AGなどの他の血糖コントロール指標との使い分け。
- 5. 75g経口グルコース負荷試験(OGTT)の2時間値は、食後の高血糖を評価し、糖尿病型や境界型の診断基準として重要な項目です。正しくは:75g経口グルコース負荷試験2時間値は糖尿病型判定に用います。選びやすい理由:「負荷試験」という言葉から、特殊な検査で診断には使わないと誤解するかもしれませんが、重要な診断基準です。混同注意:空腹時血糖値や随時血糖値との診断フローにおける位置づけ。
国試ポイント
糖尿病の診断基準に用いられる項目と、治療経過のモニタリングなどに用いられるが診断基準には含まれない項目を区別できるかが問われています。特にHbA1cや他の糖化タンパク質であるグリコアルブミンとの違いを理解していることが重要です。
混同注意
HbA1cとグリコアルブミンはどちらも糖化タンパク質であり、血糖コントロールの指標であるため混同しやすい。しかし、HbA1cは診断基準に含まれるのに対し、グリコアルブミンは含まれないという点を明確に覚える必要があります。また、空腹時血糖値、随時血糖値、OGTT2時間値のそれぞれの基準値と診断における役割を正確に理解しておくことも重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、各検査項目の具体的な基準値、またはどの病態(診断、治療効果判定、スクリーニングなど)で主に用いられるかを問う問題が予想されます。
関連知識
糖尿病の診断基準(日本糖尿病学会):空腹時血糖値、随時血糖値、75gOGTT2時間値、HbA1cのそれぞれの基準値。境界型(正常型、境界型)の判定。他の血糖コントロール指標(1,5-AGなど)の用途。