Pappenheimer小体の構成成分はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
Pappenheimer小体は赤血球内に見られる封入体の一つで、非ヘム鉄が沈着して形成される。これは鉄芽球性貧血などで観察されることがある。Wright-Giemsa染色で不規則な濃染顆粒として見られ、鉄染色であるPrussian blue染色で陽性を示すのが特徴である。
選択肢ごとの解説
- 1. 細胞核の残存物はHowell-Jolly小体の構成成分である。正しくは:Howell-Jolly小体の構成成分である。選びやすい理由:赤血球内に異常構造が見られる点で、他の封入体と混同しやすい。混同注意:Howell-Jolly小体
- 2. 正解。Pappenheimer小体は、赤血球内に存在する非ヘム鉄を含む顆粒状の封入体であり、Wright-Giemsa染色で不規則な濃染顆粒として観察され、Prussian blue染色で陽性を示す。
- 3. 紡錘糸の残存物は、Cabot環(カボット環)の構成成分である。正しくは:Cabot環の構成成分である。選びやすい理由:赤血球内に異常構造が見られる点で、他の封入体と混同しやすい。混同注意:Cabot環
- 4. リボソームの集合は、好塩基性斑点(basophilic stippling)の構成成分である。正しくは:好塩基性斑点の構成成分である。選びやすい理由:赤血球内に異常構造が見られる点で、他の封入体と混同しやすい。混同注意:好塩基性斑点
- 5. ヘモグロビンの酸化変性物は、Heinz小体(ハインツ小体)の構成成分である。正しくは:Heinz小体の構成成分である。選びやすい理由:赤血球内に異常構造が見られる点で、他の封入体と混同しやすい。混同注意:Heinz小体
国試ポイント
赤血球に見られる様々な封入体について、その構成成分、関連する疾患、染色性などを正確に理解しているかを問う問題。特に、類似した名称や外観を持つ封入体の鑑別が重要となる。
混同注意
Howell-Jolly小体(核残存物)、Cabot環(紡錘糸残存物)、好塩基性斑点(リボソーム集合)、Heinz小体(酸化ヘモグロビン)など、他の赤血球封入体とその構成成分は混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の論点が出題された場合、Pappenheimer小体の鑑別診断として、Prussian blue染色による鉄染色の結果や、関連する貧血の種類(鉄芽球性貧血など)が問われる可能性が高い。また、他の赤血球封入体と組み合わせて、それぞれの構成成分、染色性、臨床的意義を比較させる問題も考えられる。
関連知識
Pappenheimer小体は鉄染色(Prussian blue染色)で陽性を示す。これは鉄欠乏性貧血と鉄芽球性貧血の鑑別に役立つ。Pappenheimer小体が多数観察される場合は、鉄芽球性貧血や脾臓摘出後などが考えられる。鉄芽球性貧血では、骨髄で環状鉄芽球が観察される。