二重の膜構造を有するのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
核は核膜という二重の膜で覆われ、ミトコンドリアは外膜と内膜という二重の膜で構成されています。これらは細胞内で遺伝情報やエネルギー産生といった重要な役割を担っており、その機能と密接に関連した独特な膜構造を持っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。核は、内外の2つの膜(核膜)によって細胞質と区切られており、この二重膜には核膜孔が存在します。
- 2. ゴルジ体は一重の生体膜で囲まれた扁平な袋状構造(シス、メディアル、トランス槽)と小胞から構成されます。正しくは:ゴルジ体は一重膜構造を持ちます。選びやすい理由:細胞内の重要な小器官であり、複雑な形状をしているため、二重膜だと誤解されやすいかもしれません。混同注意:核やミトコンドリアのような二重膜構造を持つ小器官と混同しやすいです。
- 3. リソソームは一重の膜に囲まれた小胞で、内部には様々な加水分解酵素を含んでいます。正しくは:リソソームは一重膜構造を持ちます。選びやすい理由:消化酵素を内包するため、内容物が漏れないように二重膜が適していると考える学生もいるかもしれませんが、実際は一重膜です。混同注意:ペルオキシソームやその他の単一膜小器官と膜構造の点で混同しやすいです。
- 4. 正解。ミトコンドリアは、滑らかな外膜と、ひだ状に内側に多数突き出した内膜の二重膜構造を有しています。
- 5. ペルオキシソームは、一重の膜に囲まれた小器官で、過酸化水素の分解などに関わる酵素を含んでいます。正しくは:ペルオキシソームは一重膜構造を持ちます。選びやすい理由:リソソームと同様に、内部で有害物質の処理を行うため、堅固な二重膜だと想像するかもしれませんが、実際は一重膜です。混同注意:リソソームと機能や膜構造で混同されやすいです。
国試ポイント
細胞内小器官の基本的な構造、特に膜構造の種類(一重膜か二重膜か)とその具体例を正確に理解しているかを問う問題です。基本的な知識を問うことが多いので、頻出です。
混同注意
一重膜構造を持つ小器官(ゴルジ体、リソソーム、ペルオキシソーム、小胞体など)と、二重膜構造を持つ小器官(核、ミトコンドリア、葉緑体など)の区別が曖昧になりやすいです。特に、リソソームとペルオキシソームは機能の一部で似た点があるため、膜構造についても混同されがちです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、今度は「一重膜構造を持つ小器官はどれか」という形式や、「特定の小器官の構造(例:ミトコンドリアの内膜がクリステを形成する理由)」、「膜に存在する特定のタンパク質や輸送体」といった、より詳細な知識が問われる可能性があります。また、細胞内小器官の機能と疾患の関連を問う問題が出題されることも考えられます。
関連知識
細胞膜、核膜、ミトコンドリアの内膜・外膜の各構造と成分の違い。小胞体、リソソーム、ペルオキシソーム、ゴルジ体など、その他の主要な細胞内小器官の膜構造と主な機能。葉緑体も二重膜構造を有しますが、動物細胞では存在しないため、選択肢には含まれません。細胞内小器官の起源(ミトコンドリアの共生説など)。