ビタミンDの25位を水酸化する臓器はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ビタミンDは、皮膚で紫外線により生成されるか、食事から摂取された後、まず肝臓に運ばれます。肝臓のミトコンドリアおよび小胞体にある25-水酸化酵素(CYP2R1, CYP27A1など)によって25位が水酸化され、25-ヒドロキシビタミンD(カルシジオール)が生成されます。この25-ヒドロキシビタミンDは、血中のビタミンDの主要な貯蔵形態であり、次に腎臓で活性型に変換されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 肺はビタミンDの代謝には直接関与しません。主な機能はガス交換です。正しくは:ビタミンDの25位水酸化は肝臓で行われます。選びやすい理由:他の臓器の機能と混同する可能性があります。混同注意:ビタミンDの代謝経路における各臓器の役割
- 2. 正解。ビタミンDは皮膚で生成されるか食事から摂取された後、まず肝臓に運ばれ、CYP2R1などの酵素によって25位が水酸化されて25-ヒドロキシビタミンD(カルシジオール)に変換されます。これはビタミンDの主要な貯蔵形態です。選びやすい理由:ビタミンDの活性化プロセス全体を理解していないと、肝臓と腎臓の役割を混同しやすいです。混同注意:活性型ビタミンD(1,25-ジヒドロキシビタミンD)が生成される腎臓の機能
- 3. 胸腺はT細胞の成熟に関わるリンパ器官であり、ビタミンDの代謝には関与しません。正しくは:ビタミンDの25位水酸化は肝臓で行われます。選びやすい理由:免疫系の臓器として知られているため、特定の生体反応に関わるという点で選択肢として目立つ可能性があります。混同注意:内分泌機能を持つ他の臓器
- 4. 腎臓は、肝臓で25位が水酸化された25-ヒドロキシビタミンDを、1α-水酸化酵素によってさらに1位を水酸化し、活性型の1,25-ジヒドロキシビタミンD(カルシトリオール)に変換する臓器です。25位の水酸化は行いません。正しくは:腎臓ではビタミンDの1位水酸化が行われます。選びやすい理由:ビタミンDの代謝において非常に重要な役割を果たすため、活性化の全過程を「腎臓」と誤解しやすいです。特に「ビタミンDの活性化」という言葉から想起されやすいです。混同注意:肝臓での25位水酸化と腎臓での1位水酸化の区別
- 5. 副甲状腺はパラトルモン(PTH)を分泌し、ビタミンDの活性化を間接的に調節しますが、ビタミンDの直接的な水酸化を行う臓器ではありません。正しくは:副甲状腺はパラトルモン(PTH)を分泌し、ビタミンDの1位水酸化酵素活性を促進します。選びやすい理由:カルシウム代謝に関連する臓器であるため、ビタミンDと直接関連が深いと誤解されやすいです。混同注意:カルシウム・リン代謝に関わる他の内分泌器官
国試ポイント
この問題は、ビタミンDの代謝経路における各臓器の役割、特に初期の代謝ステップ(25位水酸化)がどこで行われるかを正確に理解しているかを問うものです。肝臓と腎臓それぞれの機能の区別が重要になります。
混同注意
肝臓での25位水酸化と腎臓での1位水酸化(活性化)の役割が混同されやすいです。ビタミンD代謝全体を「腎臓」という単一の臓器の機能と誤解する学生が多いです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、ビタミンDの代謝経路全体(生成、25位水酸化、1位水酸化、作用)と、それぞれのステップに関わる臓器や酵素、調節因子(PTHなど)について問われる可能性があります。
関連知識
ビタミンDは、皮膚での7-デヒドロコレステロールからの生成、食事からの摂取(D2またはD3)。肝臓での25位水酸化(25-ヒドロキシビタミンD)。腎臓での1位水酸化(1,25-ジヒドロキシビタミンD、活性型)。ビタミンDの作用(カルシウム吸収促進、骨形成)。PTH(パラトルモン)の作用(腎臓での1α-水酸化酵素活性化)。