臨床検査室の品質と能力に関する国際規格はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ISO 15189は、医療検査室の品質と能力に関する特定の要求事項を定めた国際規格です。これは、臨床検査室が質の高いサービスを提供し、検査結果の信頼性を保証するための品質マネジメントシステムと技術能力の要件を網羅しています。
選択肢ごとの解説
- 1. ISO 9001は一般的な品質マネジメントシステムに関する国際規格であり、あらゆる組織に適用されますが、臨床検査室の技術能力に関する特定の要件は含まれていません。正しくは:臨床検査室の品質と能力に関する国際規格はISO 15189です。選びやすい理由:ISOは品質管理の規格であるため、関連性があるように見えるかもしれません。混同注意:ISO 9001は汎用的な品質管理の基本であり、ISO 15189はその医療検査室に特化した派生規格であるため、混同しやすいです。
- 2. ISO 13485は医療機器の品質マネジメントシステムに関する国際規格であり、臨床検査室自体の品質と能力を直接規定するものではありません。正しくは:臨床検査室の品質と能力に関する国際規格はISO 15189です。選びやすい理由:「医療」というキーワードから、臨床検査室と関連があるように感じるかもしれません。混同注意:医療機器製造と臨床検査室の品質管理は異なる焦点を持ちます。
- 3. 正解。ISO 15189は「医療検査室-品質と能力に関する特定要求事項」という名称の国際規格であり、臨床検査室の品質マネジメントシステムと技術能力の両方に関して具体的に規定しています。
- 4. ISO 17025は試験所および校正機関の能力に関する一般的な要求事項を定めた国際規格ですが、医療検査室に特有の要求事項は含まれていません。臨床検査室の認定には、より医療に特化したISO 15189が適用されます。正しくは:臨床検査室の品質と能力に関する国際規格はISO 15189です。選びやすい理由:「試験所」という言葉が検査室と関連する点で選びやすいかもしれません。混同注意:ISO 17025は一般的な「試験所」向けであるのに対し、ISO 15189は「医療検査室」向けであり、人や患者検体の取り扱いに関する独自の要件が追加されています。
- 5. ISO 22870は、医療検査室におけるポイントオブケア検査(POCT)の品質と能力に関する特定要求事項であり、ISO 15189と組み合わせて使用される規格です。単独で臨床検査室全体の品質と能力を規定するものではありません。正しくは:臨床検査室の品質と能力に関する主要な国際規格はISO 15189です。ISO 22870はPOCTに特化した補足規格です。選びやすい理由:「医療検査室」や「品質と能力」といったキーワードが含まれるため、関連があるように見えます。混同注意:ISO 22870はPOCTに限定された規格であり、ISO 15189がカバーする範囲(臨床検査室全体)とは異なります。ISO 15189の補足規格として位置づけられています。
国試ポイント
臨床検査室に関連する様々なISO規格の名称と、それぞれの規格が対象とする範囲や目的を正確に理解しているかを問う問題です。特にISO 15189が臨床検査室の品質と能力の主要な規格であることを知っているかどうかがポイントです。
混同注意
ISO 9001(汎用的な品質マネジメントシステム)、ISO 17025(試験所および校正機関の能力)、ISO 22870(POCTに特化)など、他のISO規格との区別が曖昧だと間違えやすいです。それぞれの規格がカバーする範囲の違いを把握することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各ISO規格の具体的な内容や、どの分野に特化しているか(例:医療機器、POCTなど)をより詳細に問われる可能性があります。また、ISO 15189の改訂内容やその影響についても知識が求められるかもしれません。
関連知識
ISO 15189の認定プロセス、認定機関(例: 日本適合性認定協会 JAB)、ISO 15189の主要な要求事項(マネジメント要求事項、技術要求事項など)、POCTの品質管理、医療安全と品質管理の関連。