Bacillus anthracisで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
炭疽菌はレシチナーゼを産生し、卵黄培地でレシチンの分解能を持つため、レシチナーゼテストは陽性となります。これは炭疽菌の重要な生化学的性状であり、同定の指標の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 炭疽菌は一般的に運動性がないため、鞭毛を持ちません。正しくは:炭疽菌は鞭毛を持たず、運動性はありません。選びやすい理由:Bacillus属には運動性のある菌種も存在するため、混同しやすいかもしれません。混同注意:他のBacillus属細菌(例:B. cereus)の運動性
- 2. 炭疽菌の芽胞は菌体の中央からややずれた位置(中央〜亜端在性)に形成され、端在性ではありません。正しくは:炭疽菌の芽胞は菌体の中央からややずれた位置(中央〜亜端在性)に形成されます。選びやすい理由:芽胞を形成する細菌であることは正しいですが、その位置に関する詳細を見落としやすいです。混同注意:芽胞の位置(例:破傷風菌は端在性芽胞)
- 3. 炭疽菌は一般的にペニシリン感受性であり、β-ラクタマーゼの産生は通常見られません。そのため、β-ラクタム系抗生物質が治療に用いられます。正しくは:炭疽菌はβ-ラクタマーゼを産生しません。選びやすい理由:多くの細菌が耐性機序としてβ-ラクタマーゼを産生するため、一般知識から選びやすいかもしれません。混同注意:他の耐性菌におけるβ-ラクタマーゼ産生
- 4. 正解。炭疽菌はレシチナーゼ(ホスホリパーゼC)を産生し、卵黄培地でレシチンを分解するため、レシチナーゼテスト陽性となります。これは重要な鑑別点の一つです。正しくは:この記述は正しいです。選びやすい理由:特異的な生化学的性状に関する知識が問われているため、覚えていないと判断が難しいかもしれません。
- 5. 炭疽菌は通常、ヒツジ血液寒天培地で非溶血性または弱いα溶血を示し、β溶血は示しません。これは類縁菌であるセレウス菌との重要な鑑別点です。正しくは:炭疽菌はヒツジ血液寒天培地で非溶血性または弱いα溶血を示します。選びやすい理由:Bacillus属の中にはβ溶血を示すものもあるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:セレウス菌(B. cereus)などの溶血性
国試ポイント
炭疽菌の重要な生化学的性状および形態学的特徴を正確に理解しているかを問う問題です。特に、他の類縁菌(セレウス菌など)との鑑別点となる特徴が頻出します。
混同注意
Bacillus anthracisとBacillus cereus(セレウス菌)の鑑別点(運動性、溶血性、レシチナーゼテスト、芽胞の位置など)は混同しやすいため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、炭疽菌とセレウス菌の鑑別表や、芽胞の形態・位置、運動性の有無、溶血性の有無、生化学的性状(レシチナーゼ、CAMPテストなど)を重点的に確認しましょう。
関連知識
炭疽菌の病原性因子(外毒素:浮腫因子、致死因子、防御抗原)、莢膜(D-グルタミン酸ポリマー)、芽胞の抵抗性、治療薬(ペニシリン、シプロフロキサシンなど)。