致死率が最も高いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
熱帯熱マラリアは、原虫が赤血球の表面抗原の変化により血管内皮に接着し、微小循環障害を引き起こすことで、脳マラリア、腎不全、重症貧血、肺水腫などの重篤な合併症を呈しやすく、治療が遅れると致死率が非常に高くなるため、最も致死率が高いマラリアである。
選択肢ごとの解説
- 1. サルマラリアはヒトに感染することもあるが、致死率は熱帯熱マラリアほど高くない。正しくは:ヒトマラリアの中で最も致死率が高いのは熱帯熱マラリアである。選びやすい理由:「サル」という言葉から珍しい病気として重症度を連想する可能性がある。混同注意:ヒト以外の動物が宿主となるマラリアの総称。
- 2. 卵形マラリアは比較的軽症で、自然回復することもあり、致死率は低い。正しくは:致死率が最も高いのは熱帯熱マラリアである。選びやすい理由:他のマラリアに比べて馴染みが薄い名前であるため、重症度を連想する可能性がある。混同注意:他のヒトマラリア(三日熱マラリア、四日熱マラリアなど)。
- 3. 正解。熱帯熱マラリアは、脳マラリアや急性腎不全などの重篤な合併症を引き起こしやすく、治療が遅れると致死率が非常に高いため、最も致死率が高いマラリアである。選びやすい理由:「熱帯熱」という言葉が、高温地域での発生を連想させ、漠然と重症度をイメージしやすい。混同注意:三日熱マラリアや四日熱マラリアとの重症度の違い。
- 4. 三日熱マラリアは、脾腫や貧血を引き起こすことがあるが、一般的に熱帯熱マラリアに比べて重症化しにくく、致死率は低い。ただし、再発を繰り返す特徴がある。正しくは:致死率が最も高いのは熱帯熱マラリアである。選びやすい理由:「三日熱」という名前から、発熱が繰り返される病態を連想し、重症度が高いと誤解する可能性がある。混同注意:熱帯熱マラリア。発熱周期が異なるが、症状の重症度を混同しやすい。
- 5. 四日熱マラリアは、比較的軽症で、通常は慢性経過をたどるが、致死率は低い。正しくは:致死率が最も高いのは熱帯熱マラリアである。選びやすい理由:発熱パターンが特徴的であることから、重症度と結びつけて誤解する可能性がある。混同注意:三日熱マラリアや熱帯熱マラリアとの重症度の違い。
国試ポイント
マラリア原虫の種類とそれぞれの病原性、特に熱帯熱マラリアの重症度と致死率の高さ。
混同注意
マラリアの種類は多数あり、感染する宿主や発熱パターン、致死率が異なるため、それぞれを正確に区別することが重要。特に熱帯熱マラリアと三日熱マラリアの致死率の違いは混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
マラリアの種類と致死率に関する問題が出た場合、熱帯熱マラリアが最も重篤で致死率が高いことを判断基準とする。
関連知識
熱帯熱マラリアは主にアフリカ、東南アジア、南米に分布し、媒介蚊はハマダラカである。予防には蚊に刺されないこと(蚊帳、忌避剤)、予防薬の内服が重要。治療は早期診断と抗マラリア薬(アルテミシニン系薬など)の投与が不可欠。