染色体分染法でグアニン(G)-シトシン(C)塩基対優位部が濃染するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Rバンド分染法は、Gバンド分染法とは対照的なパターンを示す分染法であり、「Reverse banding」のRに由来します。Gバンドで淡染する領域(GCリッチで遺伝子豊富なユークロマチン)を濃染し、Gバンドで濃染する領域(ATリッチで遺伝子密度の低いヘテロクロマチン)を淡染させます。したがって、グアニン-シトシン塩基対に富む領域が濃染されるのはRバンド分染法です。
選択肢ごとの解説
- 1. Cバンド分染法は、染色体のセントロメア領域や特定の二次狭窄部位など、構成的ヘテロクロマチンを特異的に濃染させる方法です。特定の塩基対優位部を濃染させることを主眼とはしていません。正しくは:Cバンド分染法は主に構成的ヘテロクロマチン領域を濃染させます。選びやすい理由:染色体の特定の領域を濃染させる点で共通性があるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:Gバンド分染法やRバンド分染法のような、染色体の一般的なバンドパターンを示す分染法と混同することがあります。
- 2. Gバンド分染法は、通常、アデニン(A)とチミン(T)の塩基対に富む領域、すなわち遺伝子の少ないヘテロクロマチン領域を濃染させます。グアニンとシトシンの塩基対優位部が濃染することはありません。正しくは:Gバンド分染法はアデニン(A)とチミン(T)の塩基対に富む領域を濃染させます。選びやすい理由:最も一般的に用いられる分染法の一つであり、バンドパターンをイメージしやすいため、選択肢として目を引きやすいです。混同注意:Rバンド分染法とは対照的な染色パターンを示すため、どちらがATリッチ/GCリッチを染めるのか混同しやすいです。
- 3. Qバンド分染法は、キナクリン誘導体などの蛍光色素を用いて染色する分染法で、Gバンドと類似してアデニン(A)とチミン(T)の塩基対に富む領域が強く蛍光を発し、濃く見えます。グアニンとシトシンの塩基対優位部が濃染することはありません。正しくは:Qバンド分染法はアデニン(A)とチミン(T)の塩基対に富む領域を蛍光で濃染させます。選びやすい理由:Gバンド分染法と同様に広く知られており、蛍光染色という特殊性から、他の分染法と異なる特性があるように感じるかもしれません。混同注意:Gバンド分染法と染色パターンが類似しているため、区別がつきにくいことがあります。
- 4. 正解。Rバンド分染法(リバースバンド分染法)は、Gバンド分染法とは逆のパターンで染色され、グアニン(G)とシトシン(C)の塩基対に富む領域が濃染されます。これらの領域は一般に遺伝子が豊富に存在します。
- 5. NOR分染法(核小体形成領域分染法)は、核小体形成領域(NOR)に存在するリボソームRNA遺伝子を特異的に染め出す方法です。特定の塩基対優位部を濃染させることを目的とはしていません。正しくは:NOR分染法は核小体形成領域(NOR)を特異的に濃染させます。選びやすい理由:染色体の特定の機能的な部位を染め出す分染法であるため、他の分染法と同様に特殊な部位を染めるものとして選ばれやすいかもしれません。混同注意:染色体全体のバンドパターンを示す他の分染法とは異なる目的の分染法であるため、知識が曖昧だと混同しやすいです。
国試ポイント
染色体分染法は臨床検査技師国家試験で頻出のテーマです。特に、主要な分染法(G, Q, R, C, NORバンドなど)それぞれの原理、染色される部位、そしてそれがどのような塩基配列や構造と関連しているかを正確に理解しているかが問われます。各分染法の名称と特徴を対応付けて覚えることが重要です。
混同注意
Gバンド分染法とRバンド分染法は、染色パターンが逆であるため、どちらがATリッチ/GCリッチを染めるのか混同しやすいです。また、Cバンド分染法とNOR分染法は、特定の機能的な領域を染め出す点で、G/Q/Rバンドとは異なるカテゴリーに属するが、知識が不確かな場合、それぞれの対象を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各分染法がどの染色体構造(セントロメア、核小体形成領域など)を染めるか、あるいはどの塩基対に富む領域(ATリッチ、GCリッチ)を濃染または淡染させるかを正確に判断できるかを確認します。特に、GバンドとRバンドの対比、CバンドとNORバンドの特異性について問われる可能性が高いです。
関連知識
Gバンド分染法: トリプシン処理後ギムザ染色。ATリッチ領域が濃染(ヘテロクロマチン)。Qバンド分染法: キナクリンマスタードなどの蛍光色素で染色。Gバンドと同様にATリッチ領域が蛍光で濃染。Rバンド分染法: 高温処理後にギムザ染色。GCリッチ領域が濃染(ユークロマチン)。Cバンド分染法: 強酸・強塩基処理後ギムザ染色。セントロメア領域や二次狭窄などの構成的ヘテロクロマチンが濃染。NOR分染法: 硝酸銀染色。核小体形成領域(NOR)を濃染。