正常妊娠における超音波検査で最も早い時期から観察されるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
正常な子宮内妊娠において、超音波検査で最も早期に視認できるのは胎嚢(Gestational Sac)です。通常、妊娠4週後半から5週頃に子宮内に直径2~3mmのリング状のエコーとして確認されます。その後、胎嚢内に卵黄嚢、続いて胎芽および心拍動が確認されるという順序になります。
選択肢ごとの解説
- 1. 臍帯は胎嚢、胎児の形成後に出現します。超音波検査で確認できるのは妊娠7~8週頃からです。正しくは:胎嚢が最も早く観察される。選びやすい理由:胎児の成長に不可欠なため、早期に形成されるイメージがあるかもしれない。混同注意:卵黄嚢や胎児の形成時期と混同する可能性がある。
- 2. 胎児は胎嚢が確認された後、その内部に形成されます。胎嚢の確認が先です。正しくは:胎嚢が最も早く観察される。選びやすい理由:妊娠の最も直接的な証拠であるため、早期に確認されると思われがち。混同注意:胎嚢と胎児の観察時期の前後関係を混同しやすい。
- 3. 正解。正常妊娠では、超音波検査で最も早期(妊娠4週後半~5週頃)に子宮内に確認できるのは胎嚢(Gestational Sac)です。これは着床した受精卵が子宮内膜に埋め込まれ、その周囲に液体が貯留して形成される袋状の構造です。
- 4. 胎盤は妊娠初期から徐々に形成され始めますが、超音波検査で明確に確認できるようになるのは妊娠8週以降で、胎嚢や胎児心拍の確認より遅いです。正しくは:胎嚢が最も早く観察される。選びやすい理由:胎児の生命維持に重要であるため、初期からしっかりと存在するように感じられるかもしれない。混同注意:胎盤の機能的成熟時期と、超音波での視認時期を混同しやすい。
- 5. 心拍動は胎嚢内に胎芽が確認された後、妊娠6週頃から検出されるのが一般的です。胎嚢の確認が心拍動よりも先行します。正しくは:胎嚢が最も早く観察される。選びやすい理由:妊娠確認の重要な指標であるため、早期に確認されると思われがち。混同注意:胎嚢の確認と胎芽心拍動の確認時期を混同しやすい。心拍動は胎児の存在を示すため、胎嚢よりも先に確認されると誤解されやすい。
国試ポイント
妊娠初期の超音波検査による胎内構造物の出現順序と、それぞれの観察時期に関する知識が問われています。特に、胎嚢が最も早期に確認できるという基本事項を理解しているかがポイントです。
混同注意
胎嚢、卵黄嚢、胎芽(胎児)、心拍動の観察時期の前後関係や、それぞれの定義について混同しやすいです。特に、妊娠確認の指標として心拍動が重要であるため、これが最も早期に確認されると誤解されがちです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、妊娠週数と超音波所見の対応(例:5週で胎嚢、6週で心拍など)や、各構造物の役割について問われる可能性があります。
関連知識
妊娠初期診断、経腟超音波検査、胎嚢、卵黄嚢、胎芽、CRL(頭殿長)、胎児心拍。異所性妊娠の診断においても、子宮内胎嚢の有無は非常に重要な鑑別点となります。