カラム凝集法の反応像(別冊No. 17)を別に示す。正しいのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
カラム凝集法の結果において、抗A抗体カラム、抗B抗体カラム、抗D抗体カラムの全てで凝集が認められた場合、その血液はA抗原、B抗原、D抗原を保有していることを示します。したがって、血液型はAB型RhD陽性と判定されます。
選択肢ごとの解説
- 1. A型およびRhD陽性の判定は、下図のカラム凝集法の結果と一致しません。抗A凝集反応は陰性、抗D凝集反応は陽性ではありません。正しくは:下図では抗A凝集反応陰性、抗B凝集反応陰性、抗D凝集反応陽性を示しています。選びやすい理由:ABO式とRh式の組み合わせを理解していないと誤った選択肢を選んでしまう可能性があります。混同注意:ABO式血液型判定とRh式血液型判定の結果を混同しやすいです。
- 2. O型であることは下図の反応から確認できますが、RhD陽性ではありません。下図の抗D反応は陰性です。正しくは:O型ですが、RhD型は陰性です。選びやすい理由:O型という部分が正しいことに惑わされ、RhD型まで正しく判断できない可能性があります。混同注意:O型であることとRhD陽性であることを混同しやすいです。
- 3. O型であることは下図の反応から確認できますが、RhD陰性ではありません。下図の抗D反応は陽性です。正しくは:O型ですが、RhD型は陽性です。選びやすい理由:O型という部分が正しいことに惑わされ、RhD型まで正しく判断できない可能性があります。混同注意:O型であることとRhD陰性であることを混同しやすいです。
- 4. AB型であることおよびRhD陰性であることは、下図のカラム凝集法の結果と一致しません。抗A凝集反応は陽性、抗B凝集反応は陽性、抗D凝集反応は陰性ではありません。正しくは:下図では抗A凝集反応陽性、抗B凝集反応陽性、抗D凝集反応陽性を示しています。選びやすい理由:ABO式とRh式の組み合わせを理解していないと誤った選択肢を選んでしまう可能性があります。混同注意:ABO式血液型判定とRh式血液型判定の結果を混同しやすいです。
- 5. 正解。下図のカラム凝集法の結果では、抗A、抗B、抗Dの各反応で凝集が認められます。これはAB型RhD陽性を示します。正しくは:この選択肢は、下図のカラム凝集法の結果と完全に一致しています。選びやすい理由:全ての反応が陽性である場合、この選択肢が正しいと判断しやすいです。混同注意:特に混同しやすい点はありませんが、各抗原抗体反応の知識が不足していると間違える可能性があります。
国試ポイント
カラム凝集法によるABO式およびRh式血液型判定の原理と結果の解釈を理解しているか問う問題です。各抗体カラムでの凝集の有無が、対応する抗原の存在を示すことを正確に判断できる必要があります。
混同注意
ABO式血液型とRh式血液型を個別に正確に判定できるか、そしてそれらを組み合わせて判断できるかがポイントとなります。O型とAB型、RhD陽性と陰性の見分け方を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の出題があった場合、まず各抗体カラム(抗A、抗B、抗D)での凝集の有無を個別に確認し、その結果からABO式とRh式それぞれの型を確定し、最後にその両者を組み合わせた血液型を判断します。また、検査に使用される試薬の種類と反応についても理解を深める必要があります。
関連知識
輸血学的検査の基本。抗A、抗B、抗D試薬の意味。カラム凝集法の凝集反応のメカニズム。凝集反応の見方(沈降、底にシート状に広がる、カラム全体に散らばるなど)。