ホルムアルデヒドを含む固定液はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ブアン液はホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)、ピクリン酸、酢酸を主要な構成成分とする固定液であり、ホルムアルデヒドを含みます。他の選択肢の固定液は、ホルムアルデヒドを含まないか、パラホルムアルデヒドを成分としています。
選択肢ごとの解説
- 1. PLP液はパラホルムアルデヒド、L-リジン、過ヨウ素酸塩を主成分とし、免疫組織化学などで抗原性を保持しつつ固定するために用いられますが、ホルムアルデヒド自体ではなく、そのポリマーであるパラホルムアルデヒドを使用します。正しくは:ホルムアルデヒドを含む固定液はPLP液ではありません。PLP液はパラホルムアルデヒドを含みます。選びやすい理由:ホルムアルデヒドとパラホルムアルデヒドが似ているため、混乱しやすいです。混同注意:ホルムアルデヒドとパラホルムアルデヒド
- 2. 正解。ブアン液はピクリン酸、ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)、酢酸を主成分とする固定液です。ホルムアルデヒドはブアン液の重要な構成成分の一つです。
- 3. カルノア液はエタノール、クロロホルム、氷酢酸を主成分とする固定液で、主に核酸の固定に用いられます。ホルムアルデヒドは含まれていません。正しくは:ホルムアルデヒドを含む固定液はカルノア液ではありません。カルノア液はエタノール、クロロホルム、氷酢酸を主成分とします。選びやすい理由:様々な固定液の名前を知っている学生が、名称の響きで誤って選択する可能性があります。混同注意:アルコール系の固定液とアルデヒド系の固定液
- 4. ツェンカー液は塩化第二水銀、重クロム酸カリウム、硫酸ナトリウム、氷酢酸を主成分とする固定液です。ホルムアルデヒドは含まれていません。正しくは:ホルムアルデヒドを含む固定液はツェンカー液ではありません。ツェンカー液は塩化第二水銀などを主成分とします。選びやすい理由:ツェンカー液も組織の固定によく用いられる液であるため、深く考えずに選んでしまう可能性があります。混同注意:水銀系の固定液とアルデヒド系の固定液
- 5. ザンボーニ液は主にパラホルムアルデヒドとピクリン酸を主成分とする固定液で、電子顕微鏡用固定液として知られています。ホルムアルデヒド自体ではなく、パラホルムアルデヒドが使われます。正しくは:ホルムアルデヒドを含む固定液はザンボーニ液ではありません。ザンボーニ液はパラホルムアルデヒドを含みます。選びやすい理由:パラホルムアルデヒドを含むため、ホルムアルデヒドと混同しやすいです。混同注意:ホルムアルデヒドとパラホルムアルデヒド
国試ポイント
固定液の名称とその主要な成分を正確に覚えているか、特にホルムアルデヒドを含む固定液と、パラホルムアルデヒドを含む固定液の違いを理解しているかが問われる。
混同注意
ホルムアルデヒドとパラホルムアルデヒド。パラホルムアルデヒドはホルムアルデヒドのポリマーであり、水溶液中でホルムアルデヒドを遊離するため固定作用は似ていますが、厳密には異なる物質である。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まずホルムアルデヒド(ホルマリン)を主成分とする代表的な固定液を思い出す。次に、パラホルムアルデヒドを使用する固定液との違いに注意を払う。
関連知識
各固定液の組成、主な用途、長所・短所(例:ブアン液は核の固定性に優れるが、組織が脆くなる、抗原性が失われやすいなど)。固定の種類(架橋型、沈殿型)。