尿酸の酵素法試薬に含まれているのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
尿酸の酵素測定法(ウリカーゼ法)では、まずウリカーゼが尿酸をアラントインと過酸化水素に分解します。次に、この過酸化水素をペルオキシダーゼが触媒し、特定の発色試薬と反応させることで有色の物質を生成させ、その吸光度を測定して尿酸濃度を算出します。したがって、ウリカーゼとペルオキシダーゼは必須の試薬成分です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ウリカーゼは尿酸をアラントインと過酸化水素に分解する酵素であり、尿酸の酵素測定において必須の酵素です。この酵素反応によって生成される過酸化水素を、さらに別の酵素反応で検出することで尿酸濃度を測定します。
- 2. ウレアーゼは尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する酵素であり、尿酸の測定ではなく尿素の測定に用いられます。正しくは:ウレアーゼではなくウリカーゼが尿酸測定に必要です。選びやすい理由:「ウリカーゼ」と「ウレアーゼ」は名称が似ており、混同しやすいです。混同注意:ウリカーゼ(尿酸分解酵素)とウレアーゼ(尿素分解酵素)。
- 3. キサンチンは尿酸の前駆体となるプリン塩基の一種であり、尿酸測定試薬の成分として直接含まれるものではありません。尿酸を生成する経路の途中に存在します。正しくは:キサンチンは尿酸測定試薬の成分ではありません。選びやすい理由:尿酸の代謝経路に関連するため、正解だと誤解しやすいかもしれません。混同注意:尿酸の代謝経路における中間代謝物と、測定試薬の成分。
- 4. アラントインはウリカーゼによって尿酸が分解された際に生成される最終産物であり、尿酸測定試薬の成分として添加されるものではありません。むしろ測定される尿酸が消費されてできるものです。正しくは:アラントインは尿酸測定試薬の成分ではありません。選びやすい理由:アラントインはウリカーゼ反応の生成物であるため、関連が深く正解だと誤解しやすいです。混同注意:酵素反応の基質や試薬成分と、反応の生成物。
- 5. 正解。ペルオキシダーゼは、ウリカーゼ反応で生成された過酸化水素と発色試薬(色素前駆体)を反応させ、有色の物質を生成する酵素です。この発色反応によって尿酸濃度を比色法で定量することができます。正しくは:ペルオキシダーゼは尿酸測定の酵素法において、発色反応に必須の酵素です。選びやすい理由:直接尿酸を分解するわけではないため、一見すると関係ないように思えるかもしれませんが、酵素法の最終段階で検出に必須の酵素です。混同注意:尿酸分解酵素(ウリカーゼ)と、その後の過酸化水素検出酵素(ペルオキシダーゼ)。
国試ポイント
尿酸の酵素法測定(ウリカーゼ法)の原理と、それに必要な主要酵素を理解しているかが問われています。特に、尿酸を直接分解する酵素(ウリカーゼ)と、その後の検出反応に利用される酵素(ペルオキシダーゼ)の両方の知識が必要です。名称の似たウレアーゼとの混同や、代謝産物や前駆体との区別も重要です。
混同注意
ウリカーゼとウレアーゼは名称が似ており、それぞれの作用と測定対象を混同しやすい。また、尿酸代謝経路の中間体(キサンチン)や最終産物(アラントイン)と、測定試薬として添加される成分を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、各酵素がどのような基質に作用し、何を生じさせるのか、またその生成物がどのように検出されるのか、一連の反応経路を正確に理解できているかを確認する。特に、一般的な酵素法測定における、測定対象物質を分解する酵素と、その分解産物(特に過酸化水素)を検出する酵素の組み合わせパターンを把握しているか。
関連知識
ウリカーゼ法における尿酸の測定原理、生成される過酸化水素の役割、ペルオキシダーゼを用いた比色定量反応のメカニズム、プリン代謝経路、痛風の原因物質。