血中の半減期が最も長いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の血中半減期は他の選択肢の酵素と比較して最も長く、およそ35〜50時間です。ASTは約17〜20時間、CKは約12時間、LDは約5〜10時間、α-アミラーゼは約2〜5時間とされています。この半減期の違いは、各酵素が特定の臓器の障害をどのくらいの期間反映し続けるかという臨床的意義に直結します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ALTは血中半減期が約35〜50時間とされており、この選択肢の中で最も長い酵素です。そのため、肝機能障害の指標として持続的な変動を評価するのに適しています。
- 2. ASTの血中半減期は約17〜20時間と、ALTよりも短いです。心筋や肝臓などに多く存在し、急性期の指標として利用されます。正しくは:ASTの血中半減期はALTよりも短いです。選びやすい理由:ASTもALTと同様に肝機能の指標としてよく測定されるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:ALTとASTの半減期の長さ。
- 3. CKの血中半減期は約12時間と、短いです。主に骨格筋や心筋に存在し、筋肉の損傷を反映します。正しくは:CKの血中半減期はALTよりもかなり短いです。選びやすい理由:心筋梗塞などで急激に上昇するため、変化が長く続くという印象を持つかもしれませんが、半減期自体は短いことを押さえる必要があります。混同注意:CKの半減期の長さと、CKアイソザイム(CK-MB)のピーク時間。
- 4. LD₅は肝臓や骨格筋に多いアイソザイムで、血中半減期は約10時間と短く、ALTより短いです。正しくは:LDの血中半減期はALTよりも短いです。選びやすい理由:LDは多くの臓器障害で上昇するため、その汎用性から半減期も長いと誤解することがあるかもしれません。混同注意:LDアイソザイムの臨床的意義と半減期の長さ。
- 5. α-アミラーゼの血中半減期は約2〜5時間と、選択肢の中で最も短いです。膵臓や唾液腺に由来し、急性膵炎などの診断に用いられます。正しくは:α-アミラーゼの血中半減期はALTよりもかなり短いです。選びやすい理由:急性膵炎で頻繁に測定されるため、その重要性から半減期が長いと誤解するかもしれません。混同注意:血中アミラーゼと尿中アミラーゼの動態の違い。
国試ポイント
臨床検査技師国家試験では、主要な酵素の血中半減期を問う問題が頻出します。特に、肝機能検査でよく比較されるASTとALTの半減期の違いは重要です。各酵素の半減期を知ることで、疾患の経過観察や診断のタイミングを理解する基礎となります。
混同注意
ASTとALTはどちらも肝機能指標ですが、半減期はALTの方が長いことを混同しやすいです。また、急性期に急激に上昇する酵素(CK、アミラーゼなど)は、その変化の印象から半減期も長いと誤解する可能性がありますが、実際は短期間でクリアランスされることが多いです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、主要な逸脱酵素(肝逸脱酵素、心筋逸脱酵素、膵臓酵素など)の半減期を正確に覚えているかが問われます。特に、臓器特異性と半減期の組み合わせで問題を解く力が求められるでしょう。
関連知識
半減期が長い酵素は、慢性的な臓器障害や回復期の評価に有用である一方、半減期が短い酵素は急性期の病態や治療効果の判定に適しています。例えば、心筋梗塞では、CK-MBが早期に上昇・下降し、次いでAST、LDの順でピークを迎えます。また、酵素アイソザイムの検出も鑑別診断に役立ちます。